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拡張現実(AR)技術を開発するWayRay社(本社・チューリヒ)は18日、8000万ドル(約89億8千万円)の出資を受けると発表した。関係者によると、スタートアップ企業に対する投資額として、スイス最大の資金規模だ。
WayRay社は2012年創業。走行速度や道順などの運転情報をAR技術を使って運転手の視野に重ねて映し出すヘッドアップディスプレイ(HUD)の開発を目指す。HUDは運転席の前に据え付けられた透明のディスプレーで、メーターやカーナビに視線を移すことなく運転でき安全性が高い。HUDにAR技術を使えば、より広い視野にこうした情報を投影できるようになる。
WayRayには自動車メーカーや光学事業に注力する各国企業が出資。ポルシェ、ヒュンダイモーター、アリババグループ、JVCケンウッドなどが名を連ねる。
ARビジネスの動向を調査するThe Venture Reality Fund(The VR Fund)外部リンクによると、ARを手がける企業数は6月末時点で290社と、昨年末に比べ5割増えた。
グローバル・イノベーション・インデックス(GII)外部リンクによると、スイスは世界一のイノベーション大国。過去10年間で、15億フランがスイスのスタートアップ企業に投資された。
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スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
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抗生物質の開発に特化するスイスの新興バイオ企業ビオヴェルシス(BioVersys)は2日、日本の塩野義製薬と共同研究・独占ライセンス契約を結んだと発表した。
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スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
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スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。
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スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
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米宇宙企業SpaceX(スペースX)が運営する通信衛星「Starlink(スターリンク)」のアンテナ40基をスイス南部の村に設置する計画に対し、反対する声が上がっている。
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スイスでは現金のチップが主流
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スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。
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プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
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スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。
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スイス国立銀行、政策金利ゼロに引き下げ
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スイス国立銀行(中銀、SNB)は19日、政策金利を0.25%引き下げて0%にすると発表した。
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欧州外相、ジュネーブでイラン外相と核協議へ
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メディア報道によると、ドイツ、フランス、英国の外相は20日、スイス・ジュネーブでイラン外相と核協議を行う見通しだ。
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スイス議会、超富裕層への相続税案を否決 対案なく国民投票へ
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スイス上院は17日、超富裕層の相続に相続税を課し環境保護の財源にする案を否決した。
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見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道
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スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。
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ユーロスター、スイスと英国結ぶ直通列車運行へ
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英国と大陸欧州をつなぐ高速鉄道ユーロスターは、スイス・ジュネーブとロンドンを結ぶ初の直通列車の運行を計画している。
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自動運転、ドローン、バイオベンチャー…スイスのベスト・スタートアップ企業
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妊娠しやすい時期を予測するアームバンド、自動運転車用のソフトウェア、実験室で製造された人間の皮膚…これらは5日発表されたスイス・スタートアップ・トップ100アワードで表彰された最新技術だ。
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グーグルはチューリヒの顔を変えてしまうのか?
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デジタル化とハイテクブームが都市の顔を様変わりさせている。ベルリンやサンフランシスコでは、技術系スタートアップ企業が流れ込んだことで、芸術家や中小企業、そして外国人の居場所が奪われる現象も起きた。チューリヒにもグーグルやフェイスブック関連企業のオフィスがあるが、同じようなことが起こりえるのだろうか。
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スイスの中小企業、イノベーションに消極的は本当か
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スイスはイノベーションの国だ。イノベーションに関する世界ランキングでは常にトップか上位グループに入っている。しかしある調査によると、イノベーションの担い手は中小企業から、主に製薬分野やIT分野の大企業へと移行しているという。実際のところはどうなのだろうか?
チューリヒ北部のヴィンタートゥールにあるビールメーカー「ドッペルロイ」。見方によっては、この中小企業にはイノベーション力がないと言える。ドッペルロイは特許を申請することもなく、研究開発に多額の予算を投じているわけでもないからだ。
しかし同社は創業から4年で生産能力を20倍に拡大。スイスで成功の見込みのあるニッチ市場を見つけ、人気のクラフトビールへの需要を一気に伸ばした。ドッペルロイの製品は幅広く、ペールエールからスタウトやウィスキー入りのビールまであり、一方変わったものを求めていたラガービール好きの人たちに受けた。
同社が生み出したイノベーションは、スイスドイツ語で「首切り」という意味のビール「コプフアプ(Chopfab)」のマーケティングの中だ。
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スイスの人工知能ロボット、災害救助活動に向け進化
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人工知能(AI)は、人間や動物の手の届かない危険な場所を探索できるように、自律的に動くロボットや無人機の開発に応用されている。(SRF/swissinfo.ch)
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スイスのイノベーション、地方分散や企業と研究所の併設を競争戦略に
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イノベーション(技術革新)。この言葉は、世界中の科学、政治、経済界で今や一番重要な「司令塔」の役割を担っている。スイスでもそれは同じだ。科学分野で、複数のイノベーションパークから成る全国プロジェクトが、州と国の支援で進んでいる。今秋、最初のイノベーションパークがオープンした。
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ビットコイン関連ベンチャー スイスで勢い
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スイス国立銀行(中央銀行)が1月15日にスイスフランの対ユーロ上限廃止を発表し、フランが急上昇すると、ビットコインの熱烈な支持者たちはインターネット上に「だから言っただろう」と言いたげなコメントを寄せた。 2013年…
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