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スイス、トランプ関税に報復せず

スイスのケラー・ズッター大統領とパルムラン経済相
3日記者会見するスイスのカリン・ケラー・ズッター財務相兼大統領(右)とギー・パルムラン経済相 Keystone-SDA

スイス政府は3日、ドナルド・トランプ政権が同日発表した相互関税に対し、当面は対抗措置を取らないと表明した。

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スイスのカリン・ケラー・ズッター財務相兼大統領は3日ベルンで開いた記者会見で、「貿易摩擦の激化はスイスの利益にならない」と述べた。

またスイスが報復措置を取れば、米国からの輸入品が値上がりするなど、スイスの国内経済が犠牲になるとの見方を示した。

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米国はスイスからの輸入品全てに31~32%の関税をかける方針。スイスは同規模の経済力を持つ他の国に比べてもかなり高い関税をかけられることになる。

スイスからの輸入品には5日から10%の追加関税がかかり、9日からさらに21%が課される。ケラー・ズッター氏は「米国の算出方法は、我々連邦閣僚には理解できない」と批判した。

スイス政府は、追加関税の打撃が大きい品目として機械や時計のほか、カプセル型コーヒーやエナジードリンク、チーズ、チョコレートなど農産物を挙げた。一方、スイス製医薬品は今のところ追加関税の対象外となる。

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独語からの翻訳:ムートゥ朋子

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