時計製造はスイスを代表する産業の一つ
Keystone
スイスの時計製造部門の労働人口は4年ぶりに増加した。 2018年9月末は5万7812人で、前年比で2868人(5.2%増)増えた。
このコンテンツが公開されたのは、
スイス時計産業従業員協会外部リンク(CP)が1日発表した年間調査で分かった。CPは報告書で「2017年までの3年間で従業者数が4168人(7.1%減)減ったが、18年は4年ぶりに増加に転じた」とした。
2018年は時計の輸出額も6.3%増を記録し、雇用を押し上げた
同協会は「雇用に関して言えば、ここ数年の失業数をほぼ穴埋めした。ただ今後も慎重な対応が必要だ」としている。
雇用を最も押し上げたのは製造スタッフ(2691人増、7.0%増)。管理職(152人増)、事務員(35人増)も微増した。
在宅勤務のスタッフは10人の減少(7.8%減)。同協会は 「在宅勤務はもともと100人ほどしかいないので、あまり大きな影響はない」とする。貿易の資格を持つ労働者の割合は5.7%増え、総労働力の46.9%を占める。
時計産業に従事する労働者が最も多い州はヌーシャテル州で1万5289人だった。ベルン州(1万2228人)、ジュネーブ州(1万77人)が続く。この3州とジュラ州、ヴォー州、ソロトゥルン州は「時計製造地帯」と呼ばれ、5万3075人が同産業で働く(全労働人口の約92%)。
CPによると、スイスの時計製造企業の数は、前回調査時の672社に比べ3.3%増の694社だった。販売拠点の拡大が主な理由という。
おすすめの記事
スイス・ニトヴァルデン準州の小学校、スマホ禁止へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス中部ニトヴァルデン準州は5日、スマートフォンをはじめとするIT機器の小学校での使用禁止を発表した。授業目的や緊急時などを除き、全面的に学校でスマホが使えなくなる。
もっと読む スイス・ニトヴァルデン準州の小学校、スマホ禁止へ
おすすめの記事
ジュネーブ国連職員約500人が予算削減に反対するデモ
このコンテンツが公開されたのは、
メーデーの1日、ジュネーブで国連欧州本部職員500人近くが国連の緊縮財政に反対する異例のデモ活動を実施した。
もっと読む ジュネーブ国連職員約500人が予算削減に反対するデモ
おすすめの記事
バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ
このコンテンツが公開されたのは、
5月11~17日の欧州国別対抗の音楽祭「ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト(ESC)」開催中、バーゼルでは「カラオケ・トラム(路面電車)」が運行する。ビンテージ車両で90分間かけて街を走る間、乗客は無料で歌い踊ることができる。
もっと読む バーゼルで「カラオケ路面電車」走行 欧州歌合戦に合わせ
おすすめの記事
ジャッキー・チェンさんに名誉豹賞 ロカルノ映画祭
このコンテンツが公開されたのは、
第78回ロカルノ国際映画祭で、香港出身の俳優ジャッキー・チェンさん(71)に生涯功労賞である「名誉豹賞」が贈られることが決まった。
もっと読む ジャッキー・チェンさんに名誉豹賞 ロカルノ映画祭
おすすめの記事
グミベアが躍る「ロボケーキ」大阪・関西万博スイス館で展示
このコンテンツが公開されたのは、
動くクマのグミ、チョコレート味の電池――大阪・関西万博のスイス館では、ロボット工学者とパティシエ、ホテリエが合作した「ロボケーキ」が展示されている。
もっと読む グミベアが躍る「ロボケーキ」大阪・関西万博スイス館で展示
おすすめの記事
スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール
このコンテンツが公開されたのは、
日本を公式訪問中のスイスのイグナツィオ・カシス外相は22日、2025年大阪・関西万博のスイス・ナショナルデーのオープニングセレモニーに出席し、結束と対話を呼びかけた。
もっと読む スイス外相、大阪・関西万博で結束と対話をアピール
おすすめの記事
フランシスコ教皇死去、スイス大統領が哀悼
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのカリン・ケラー・ズッター連邦大統領は、21日死去したローマ教皇フランシスコに哀悼の意を表した。
もっと読む フランシスコ教皇死去、スイス大統領が哀悼
おすすめの記事
WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任
このコンテンツが公開されたのは、
世界経済フォーラム(WEF)は21日、創設者で会長のクラウス・シュワブ氏が同日付で辞任したと発表した。
もっと読む WEFのクラウス・シュワブ会長が辞任
おすすめの記事
スイス外相、日本と中国を訪問
このコンテンツが公開されたのは、
イグナツィオ・カシス外相は日本と中国を公式訪問する。
もっと読む スイス外相、日本と中国を訪問
おすすめの記事
TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出
このコンテンツが公開されたのは、
米誌タイムズの「2025年最も影響力のある100人」に、弁護士コーデリア・ベール氏がスイス人女性では唯一ランクインした。ベール氏は気候訴訟で異例の勝訴判決を勝ち取った人物だ。
もっと読む TIME誌、スイス人弁護士を「最も影響力のある100人」に選出
続きを読む
おすすめの記事
2019年バーゼルワールド、新興メーカーのための新たな試み
このコンテンツが公開されたのは、
世界中の老舗時計メーカーが集う国際時計・宝飾品見本市、バーゼルワールド。今年は約20社の新興メーカーが商品を披露する新しい展示場を設けた。競合する見本市への対抗策の一つだ。
もっと読む 2019年バーゼルワールド、新興メーカーのための新たな試み
おすすめの記事
スイスの時計製造技術、無形文化遺産に登録申請
このコンテンツが公開されたのは、
スイスとフランスが共同で、両国にまたがる地域の「時計製造技術と技巧」をユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録申請した。登録が許可されるかどうかは2020年11月に決まる。
もっと読む スイスの時計製造技術、無形文化遺産に登録申請
おすすめの記事
「皇后の心臓に命中」ジュネーブで起きたエリーザベト皇后暗殺事件
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで1898年、世界史に新たな1ページを刻む事件が発生した。シシィの愛称で親しまれたオーストリア皇后のエリーザベトが、ジュネーブでイタリア人アナーキストに刺殺されたのだ。この事件は世間を震撼させ、スイスは世界中から怒りを買った。しかしスイスは寛大な難民政策を守り通した。
もっと読む 「皇后の心臓に命中」ジュネーブで起きたエリーザベト皇后暗殺事件
おすすめの記事
変貌を遂げるスイスの時計産業に中古高級腕時計が与える影響とは
このコンテンツが公開されたのは、
大半の消費財とは異なり、高級腕時計が捨てられることは滅多に無い。ネット販売の急成長と「レトロ」ブームによって、多くの高級腕時計が、新たな持ち主の腕で第2の生をうける。物欲をかき立てる中古腕時計市場は底知れない可能性を秘めている。
もっと読む 変貌を遂げるスイスの時計産業に中古高級腕時計が与える影響とは
おすすめの記事
絶好調のスイス時計産業 中国がけん引
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの2018年の時計輸出額は前年比6.3%増え、210億フラン(約2兆3100億円)を突破した。主に対アジア輸出が伸び、この勢いは今年も続くとの見方が多い。
もっと読む 絶好調のスイス時計産業 中国がけん引
おすすめの記事
中国の模倣品に苦戦するスイス時計
このコンテンツが公開されたのは、
2014年に発効したスイス・中国の自由貿易協定(FTA)は高級時計の模倣品対策にあまり効果を発揮していないようだ。中国政府が禁止措置を講じても、裁判所が処罰を下していないためだ。
もっと読む 中国の模倣品に苦戦するスイス時計
おすすめの記事
スイスの2大時計見本市、開催時期の集中に悩むメーカー
このコンテンツが公開されたのは、
バーゼルワールドとジュネーブサロン(SIHH)。スイスの2大時計見本市が2020~24年、開催時期を連続させることで合意した。その裏にはスイス時計業界の複雑な事情がある。
もっと読む スイスの2大時計見本市、開催時期の集中に悩むメーカー
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。