スイス中銀 現行の通貨政策を維持

国際金融制度に関するハイレベル会議終了後、記者団の前で語るフィリップ・ヒルデブラント・スイス中銀総裁とドミニク・ストロスカーン国際通貨基金専務理事 Keystone

5月11日、各国の中銀総裁と金融専門家がチューリヒ市内の高級ホテルに集まり、国際通貨制度の強化について話し会う会合を開いた。

このコンテンツは 2010/05/12 09:45

その後の記者会見で、スイス国立銀行のフィリップ・ヒルデブラント総裁は「スイスの通貨政策を変更するつもりはなく、今後もスイスフランが強くなりすぎる状況は許さない」と述べた。

目標は安定化

スイス国立銀行 ( スイス中銀/SNB ) は、ヨーロッパを襲った危機はスイスにも明らかな影響を及ぼしたとみている。欧州連合 ( EU ) は10日、財政難に陥った国々に対し7500億ユーロ ( 約88兆円 ) もの巨額の支援金を投入する救済策を講じることで合意したが、ヒルデブラント総裁はこの対策に信頼を寄せており、
「この共同社会は、はっきりと安定化を目標に定めている」
と語った。

一方、同じく会議に参加した国際通貨基金 ( IMF ) のドミニク・ストロスカーン専務理事は
「市場はEU加盟国の救済策に良い反応を示した」
と強調。
「ヨーロッパ各国の連帯に向けた努力は認識された。ヨーロッパ各国と欧州中央銀行 ( ECB ) は驚くべきシステムを作り出した」
と述べた。

金融市場はこの救援策が発表された直後、急激に回復したが、翌11日にはユーロは再び1.30ドルを割り、先週金曜日7日より安水準となった。スイスフランもまた再び上昇している。

ギリシャに明らかなメッセージ

ストロスカーン専務理事はギリシャに対する巨額の支援金を擁護したものの
「ギリシャは経費を節減し、税収入を増やさなければならない。ユーロ圏国家であり、通貨の切り下げはできないため、物価や賃金を引き下げなければならない。厳しいことだが、これはギリシャが競争に生き残るための条件だ」
と、ギリシャに向けて明らかなメッセージを発した。

ヒルデブラント総裁とストロスカーン専務理事はまた、国際金融制度の更なる改革を警告する。ヒルデブラント総裁は
「現行制度は重要な岐路に立っている。つかの間の大規模な資本流入は、途上国だけでなく工業国にとっても危険だ」
と語った。

swissinfo.ch、外電

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