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スイス政府、イスラエルを非難

ベツレヘム侵攻するイスラエル戦車、2日。 Keystone

連邦外務省は2日、アンテビ・イスラエル駐瑞大使を本省に呼び、ヨルダン川西岸でのイスラエルの軍事攻勢を強く非難し軍の占領地(パレスチナ自治区)からの即時撤退を要請した。

外務省はイスラエルに対し、「イスラエルがアラファト議長の行動の自由を保証すれば、議長は暴力の激化抑制に尽力することができる。最大の犠牲者はイスラエル、パレスチナ双方の民衆だ。」と、戦車隊に包囲され議長府に監禁状態にあるアラファト議長の解放を要請した。さらに、外務省は、自爆テロの犠牲となったイスラエル市民に哀悼の意を表しながらも、イスラエルが政治的手段として暴力を無差別に用いることに最も強い表現を用いて非難した。イスラエル軍が戦車で蹂躙したラマラのパレスチナ自治政府の議長府からわずか700mの距離には、スイスの連絡事務局がある。ジョセフ・ダイス外相は、イスラエルに対しラマラからの戦車隊即時撤退を要請した。

ミュリエル・ベーセット=コーエン外務省報道官は、「スイスはイスラエルに対し、パレスチナ当局が情勢打開を図る中、イスラエル側が情勢悪化させないよう要請した。」と述べた。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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