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気候変動で5000万人に被害

Keystone

連邦外務省 ( EDA/DFAE ) が行った調査の結果によると、気候変動の影響により2050年までに世界中で少なくとも5000万人が故郷を追われるという。

9月28日、ジュネーブで開かれている人権と気候変動に関する第7回国際会議でカルミ・レ外相はさらに、最も貧困な層はすでに気候変動の被害を受けていると語った。

一般市民の参加を

 具体的には、何百万人もの飲料水や食糧、住居に関する権利が脅かされる。
「温室効果ガスの排出を減らす責任は公平に分配されるべき」
 とカルミ・レ外相は要求した。

 「個人の権利を尊重するためには、大きな自然災害を起こさせないようにあらゆる手段を尽くすべきだが、二酸化炭素 ( CO2 ) が招く経済的な損失も相殺されなければならない」

 また、今年12月にはコペンハーゲンで「国連気候変動枠組み条約・第15回締約国会議 ( COP15 ) 」が予定されているが、その会議ではCO2排出量の削減を規定するのみでなく、一般市民が実施に参加できる取り決めを結ぶべきだと要求した。

 気候変動の人類に対する影響をこれよりもっと重く見る調査もある。それらによると、海面の上昇や干ばつ、水害などの自然災害によって2億人が家を失うという。

swissinfo.ch、外電

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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