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気候変動の現実②スイスは気候変動とどう闘うか

スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんが始めた抗議活動「フライデーズ・フォー・フューチャー」にスイス全国から若者が参加する一方で、スタートアップ企業数十社が気候変動と闘う技術の開発に取り組んでいる。動画「気候変動の現実」後編では、スイスが温室効果ガスの排出量削減にどのように取り組んでいるかを見ていく。

2019年の連邦議会選挙では、気候変動への行動を公約した緑の党などの環境系政党が歴史的な勝利を収めた。気候変動に対する運動はさらに広がり、何千もの人々が抗議デモに参加した。また、新技術の研究にも拍車が掛かっている。研究プロジェクトの内容は、太陽光と空気で作られるカーボンニュートラルな(温室効果ガス排出量が実質ゼロの)燃料から、大気中のCO₂を回収する技術や、CO₂をコンクリートの中に貯蔵する技術まで多岐にわたる。

ところが、気候変動に対する運動と取り組みは今年6月、突然後退した。国の温室効果ガス排出量の削減目標を達成するための対策を盛り込んだ改正CO₂法を、スイスの有権者が僅差で否決したためだ。スイスが排出量を削減するには他にどのような手段があるだろうか。地球温暖化に歯止めが掛からない場合、スイスはどのように適応するつもりなのか――。このビデオで確かめよう。

(英語からの翻訳・江藤真理)

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