中国アパレル、スイス高級ブランド「バリー」買収
スイスの高級ファッションブランド「バリー(Bally)他のサイトへ」は8日、中国の繊維大手・山東如意科技集団他のサイトへが同社株の過半数を親会社のJABホールディング他のサイトへ(本社・ルクセンブルク)から取得したと発表した。
このコンテンツは 2018/02/12
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山東如意は日本のアパレル大手・レナウン他のサイトへの親会社。他にも高級衣料品・アクセサリーの海外企業を徐々に買い進めている。邱亜夫董事長(会長)はバリー買収について、声明で「アパレル業界で世界のトップを目指す如意グループにとって重要なステップだ。バリーが引き続き成長し、世界でブランド力を高めるのを支援したい」とコメントした。
バリーは1851年、カール・フランツ・バリーがソロトゥルン州シェーネンヴェルトで創業。最高級の革を使った靴を売り出し、その後バッグや服飾も展開している。1976年にヴェルナー・K・レイが買収した。翌年にはチューリヒのエリコン・コントラヴェス(現OCエリコン・ホールディング他のサイトへ)に、99年に米投資会社テキサス・パシフィック・グループ(現TPGキャピタル他のサイトへ)の手に渡った。2008年にJABホールディングが買収し、現在はミラノに本社を置く。
JABはバリーのほかにも傘下の高級品・アパレル企業を売却している。山東如意への株式売却後もバリーの少数株主にとどまる。

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