サウジ人記者不明問題 スイス政府が懸念を表明
このコンテンツは 2018/10/17 06:30
スイスの外務省は、サウジアラビアの記者、ジャマル・カショギ氏が行方不明になっている問題で、スイスのサウジアラビア大使館に事態を明らかにするよう呼びかけた。
10月初め、米国在住のサウジアラビアの記者がトルコ・イスタンブールのサウジアラビア総領事館に入館後、行方が分からなくなっている問題に関し、スイス政府は懸念を表明。連邦経済省経済管轄局(SECO)は15日、サウジアラビア大使館に透明性を求めた。欧州諸国と米国は、サウジアラビアに事件の正式な調査をするよう圧力を強めている。
SECOの報道官は、「スイス政府がサウジアラビアに経済制裁を科すかどうかは事情によって対応する」としながらも、「国連が制裁措置をとる場合、スイスは従うしかないだろう」と述べた。
サウジアラビアは、スイスの外交におけるアラブ世界と中東地域の重要なパートナー。SECOによると、昨年の二国間の貿易量は25億フラン(約2840億円)だった。スイスの主な輸出は、医薬品、時計、機械で、サウジアラビアの原油輸出はスイスの原油輸入の約6割を占める。

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