スイスでは3月中旬から国境での入国制限が続いている
Keystone / Georgios Kefalas
スイス連邦税関事務局は26日、新型コロナウイルスの影響により3月13日にシェンゲン域内の入国制限が始まってから、これまでで約5万6千人が入国を拒否されたと公表した。
このコンテンツが公開されたのは、
フランス語圏の日曜紙ル・マタン・ディマンシュが独自に報じ、同局が数値を認めた。罰金を科したケースは1日平均約150件という。
罰金は買い物だけを理由にした国境の通過、国境ゲートなどの破損、不正な場所での国境越えなどに科される。
税関事務局は、罰金の詳細については明らかにしていない。ただ同局の広報担当者がスイスの通信社 Keystone-SDAに語ったところによると、買い物を理由に国境を行き来し罰金を受けたケースは、南部ティチーノ州では他地域よりかなり少なかった。同州は国内で最も早く感染が拡大。イタリアとの国境は、フランスと国境を接するジュネーブ州より制限が厳しい。
おすすめの記事
おすすめの記事
買い物ツーリズムに罰金1万円 スイス
このコンテンツが公開されたのは、
連邦政府は16日、買い物だけを理由にスイスの国境を越える「ショッピングツーリズム」に罰金100フラン(約1万1千円)を科すと発表した。新型コロナウイルスで国境制限が続く中、物価が安い隣国に買い物に出かける人たちが後を絶たないためだ。
もっと読む 買い物ツーリズムに罰金1万円 スイス
スイス政府は3月13日、感染が広がっていたイタリアからの国境通過を制限。その後、ドイツ、フランス、オーストリア、スペイン、シェンゲン域全体に拡大した。
現在、スイス国民、滞在許可証保持者、越境労働者、仕事のほか、家族の介護など正当な理由がある場合にのみ、陸路の入国を認められている。
27日にロックダウン(都市封鎖)が一部解除されたため、同局は国境を通過する人の数が増加すると予想。検問所の混雑を緩和するため、これまで閉鎖していたジュネーブ州内の5カ所の検問所を20日から再開している。
おすすめの記事
自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が死亡
このコンテンツが公開されたのは、
自殺カプセル「サルコ」を運営する自殺ほう助団体「ラストリゾート」共同設立者のフロリアン・ウィレ氏(47)が、先月5日にドイツで死去していたことが分かった。
もっと読む 自殺カプセル「サルコ」運営団体代表が死亡
おすすめの記事
スイス南部で氷河が崩壊 土石流がふもとの村を飲み込む
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部レッチェンタール(ヴァレー州)で28日午後、大きな氷河が崩壊し、大規模な土砂崩れがふもとのブラッテン村を襲った。多数の家屋が倒壊し、1人が行方不明。
もっと読む スイス南部で氷河が崩壊 土石流がふもとの村を飲み込む
おすすめの記事
クレディ・スイス株で大損した株主、政府への賠償請求認められず
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦最高裁判所は23日、スイス政府の「誤った情報」によりクレディ・スイス株で損失を被ったとして損害賠償を求めた夫婦の訴えを棄却した。
もっと読む クレディ・スイス株で大損した株主、政府への賠償請求認められず
おすすめの記事
移動式ホール「アーク・ノヴァ」がスイスに初帰国
このコンテンツが公開されたのは、
東日本大震災の被災者を勇気づけようと建設された移動式コンサートホール「アーク・ノヴァ」がこの秋、親元のスイスに初めて登場する。
もっと読む 移動式ホール「アーク・ノヴァ」がスイスに初帰国
おすすめの記事
スイス、メートル法準拠から150年
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは150年前にメートル条約に調印し、メートルやキログラムを導入した。それまでスイスの測定単位は地域や使途によって大きく異なっていた。
もっと読む スイス、メートル法準拠から150年
おすすめの記事
中国の人身売買組織を摘発 スイス・ベルン州警察
このコンテンツが公開されたのは、
ベルン州警察は19日、大規模な人身取引事件を摘発したとい発表した。容疑者は中国籍の5人で、146人の中国人女性をスイスに誘い出し、性労働に就かせていた。
もっと読む 中国の人身売買組織を摘発 スイス・ベルン州警察
おすすめの記事
まるで曲芸師 ダムの絶壁を歩くアイベックスたち
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ヴァレー州エヴィオナにあるダムでは今月中旬、約60頭のアイベックスが高さ50メートルの絶壁を伝い歩く姿が観察された。毎年この時期に天然塩を探し求める姿は、スリル満点の曲芸さながらだ。
もっと読む まるで曲芸師 ダムの絶壁を歩くアイベックスたち
おすすめの記事
スイス軍、長距離ミサイルの購入を検討
このコンテンツが公開されたのは、
スイス軍が長距離巡航ミサイルの購入を検討している。国境防衛を強化し反撃能力を保有することで潜在的な敵対勢力の攻撃を未然に防ぐ狙いだ。
もっと読む スイス軍、長距離ミサイルの購入を検討
おすすめの記事
CO₂ 回収・除去のスイス新興企業クライムワークスが人員削減へ
このコンテンツが公開されたのは、
大気中の二酸化炭素(CO₂)回収・除去を専門とするチューリヒの新興企業クライムワークスが、大規模な人員削減の危機に瀕している。
もっと読む CO₂ 回収・除去のスイス新興企業クライムワークスが人員削減へ
おすすめの記事
ルツェルンのラフマニノフ別邸の庭園が一般公開に
このコンテンツが公開されたのは、
スイス・ルツェルン州はロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフの別荘「ヴィラ・セナール」の庭園を15日から一般公開する。ルツェルン湖畔ヘルテンシュタインにあるこの邸宅に、ラフマニノフが1932~39年暮らしていた。
もっと読む ルツェルンのラフマニノフ別邸の庭園が一般公開に
続きを読む
おすすめの記事
スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは4月1日、新型コロナウイルス感染症に対する全国的な感染対策を全て撤廃した。秋冬の感染再拡大が懸念される中、スイス公衆衛生当局はマスク義務の再開は必要ないとしている。
もっと読む スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
おすすめの記事
写真で見るスイスの国境閉鎖
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルスの影響により、スイスの国境はどこも閉鎖中だ。国境ゲート周辺は人が往来できないよう赤と白のテープが張り巡らされ、コンクリートのブロックや、丸太、盛られた土など、さまざまな方法で遮断されている。
もっと読む 写真で見るスイスの国境閉鎖
おすすめの記事
スイス観光業、6月にも再開?
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルスに伴う政府のロックダウン緩和策で、レストランを含む観光施設が6月にも再開する可能性が浮上した。
もっと読む スイス観光業、6月にも再開?
おすすめの記事
スイスのロックダウン緩和 初日はどうだった?
このコンテンツが公開されたのは、
美容院、花屋、ホームセンターへ行こう。今日は歴史的な日だ。スイスの人たちが、新型コロナウイルスの危機から日常生活へ向かって大きな一歩を踏み出せたのだから。コロナ後のの生活に、新たな「お供」も登場したーそれはマスクだ。
もっと読む スイスのロックダウン緩和 初日はどうだった?
おすすめの記事
スイスの休校解除 募る不安
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの小中学校、幼稚園といった義務教育機関は5月11日に休校が解除される予定だ。だが親たちの不安は尽きない。2メートルのソーシャルディスタンシング(社会的距離)を教室内でどう維持するのか、衛生対策はどうするのか、など課題が山積みだからだ。
もっと読む スイスの休校解除 募る不安
おすすめの記事
2019年次報告書
このコンテンツが公開されたのは、
SWI swissinfo.chは2019年3月12日、オンラインメディア設立20周年を迎えました。この機会に、世界中から集まった「国境なき記者たち」や多くの仲間とともに、スイスのポータルサイトのパイオニアとしての激動の歴史を振り返りたいと思います。
もっと読む 2019年次報告書
おすすめの記事
マッターホルンのコロナ禍メッセージ 「光害」批判も
このコンテンツが公開されたのは、
スイス南部ツェルマットのマッターホルンに毎日映し出されるメッセージは、コロナ禍の希望の光として、世界中の人々を勇気づけた。一方で、光害との批判が自然保護団体から挙がっている。
もっと読む マッターホルンのコロナ禍メッセージ 「光害」批判も
おすすめの記事
スイスの補完代替医療「例外扱い」から主流に
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの健康保険制度において、補完代替医療はマイナーな存在だった。だが国民の需要の高まりを追い風に、再びメインストリームに舞い戻る。それが「やぶ医者」を排除し患者の安全性を向上するための規制強化につながった。これは数多くの試行錯誤の成果だ。
もっと読む スイスの補完代替医療「例外扱い」から主流に
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。