フリブール州立病院の集中治療ユニットで働くスタッフ
Keystone / Anthony Anex
スイス集中治療医学会(SSICM)によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)にかかり、集中治療を受けた患者の約4割が60歳未満だった。
このコンテンツが公開されたのは、
ドイツ語圏のスイス公共放送外部リンク(SRF)が報じた。これらの若い患者のうち、3分の1以上が糖尿病や高血圧などの基礎疾患がなかった。これらの基礎疾患を持つ人は新型肺炎が重症化しやすい高リスク群に分類されている。
SSICMのアンティ・ハイセ副代表は「集中治療室に入った大多数の患者、これは年齢の比較的若い層もそうだが(治療は)長いプロセスだ。集中治療室を出ても通常病棟で一定期間過ごさなければならない。治療が終われば仕事復帰、と簡単にはいかない」と語った。
しかし死亡率は年齢によって異なり、高齢層で高かったという。
スタッフの感染
ドイツ語圏の日曜紙ゾンタークス・ツァイトゥング外部リンクによる国内病院の調査では、5月中旬までに病院の医師と看護師の間で2100人の陽性者が出た。病院スタッフの感染率は約2%程度にとどまった。
最も影響が大きかったのはフランス語圏の病院で、感染者が他地域よりも多かった。ほとんどの場合は重症化しなかった。
同紙は国内の病院20カ所、スタッフ約10万人を対象に調査を実施した。
おすすめの記事
スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
このコンテンツが公開されたのは、
米国がスイスに課す39%の「相互関税」をめぐり、スイス政府は4日、米国との協議を続け「より魅力的な提案をする」と表明した。
もっと読む スイス政府、相互関税で米国との協議継続を表明
おすすめの記事
トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
このコンテンツが公開されたのは、
米国はスイスに課す相互関税率を39%と発表。スイス政府は「大変遺憾に思う」と表明した。
もっと読む トランプ政権、スイスに39%の相互関税を発表
おすすめの記事
スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
このコンテンツが公開されたのは、
スイス銀行を狙った口座乗っ取り事件で、英国で刑事告訴されていた英国人学生(21)に禁固7年の有罪判決が言い渡された。スイス連邦検察庁によると、学生はスイスの銀行顧客から約240万フラン(約4億4000万円)を騙し取った。
もっと読む スイス銀行の顧客を騙した英国人留学生に有罪判決
おすすめの記事
温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
このコンテンツが公開されたのは、
スイス西部のフランス語圏は温暖化によりオリーブの木を育てやすくなっている。生産者らは2026年には栽培本数が2万本に倍増し、南部のイタリア語圏ティチーノ州を追い抜くと見込む。
もっと読む 温暖化でスイスがオリーブの名産地に?
おすすめの記事
アルプスに新しい巨大地上絵が登場
このコンテンツが公開されたのは、
世界各地で巨大な地上絵を描くアーティストのSAYPE(セイプ)さんが、スイス南部ヴォー州のアルプス山頂に新作を完成させた。
もっと読む アルプスに新しい巨大地上絵が登場
おすすめの記事
スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
このコンテンツが公開されたのは、
スイス北部デニケン(ソロトゥルン州)のゲスゲン原子力発電所が2カ月近く、発電を停止している。給水配管システムに過負荷がかかっている可能性があり、安全性が証明されるまで発電を再開できていない。
もっと読む スイス・ゲスゲン原発、定期検査後に稼働再開できず
おすすめの記事
欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
このコンテンツが公開されたのは、
欧州人権裁判所(ECHR)大法廷は10日、スイスが女子陸上五輪金メダリストのキャスター・セメンヤさん(南アフリカ)の権利を侵害したとする2023年の判決を支持した。
もっと読む 欧州人権裁判所、スイスは「セメンヤさんの権利を侵害」
おすすめの記事
スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
このコンテンツが公開されたのは、
抗生物質の開発に特化するスイスの新興バイオ企業ビオヴェルシス(BioVersys)は2日、日本の塩野義製薬と共同研究・独占ライセンス契約を結んだと発表した。
もっと読む スイスの抗生物質開発企業、塩野義と研究・ライセンス契約を締結
おすすめの記事
スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
このコンテンツが公開されたのは、
スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。
もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
おすすめの記事
スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
このコンテンツが公開されたのは、
米宇宙企業SpaceX(スペースX)が運営する通信衛星「Starlink(スターリンク)」のアンテナ40基をスイス南部の村に設置する計画に対し、反対する声が上がっている。
もっと読む スターリンクの衛星アンテナ設置に反対運動 スイス南部
続きを読む
おすすめの記事
国内の新規医師、4分の3が国外から
このコンテンツが公開されたのは、
2019年のスイス国内の新規医師4千人のうち、約4分の3が国外から来ていることが分かった。独語圏の日曜紙NZZ・アム・ゾンタークが報じた。スイスの医療システムが外国からの医師に大きく依存していることを示す一例だ。
もっと読む 国内の新規医師、4分の3が国外から
オピニオン
おすすめの記事
国際的なウイルスには国際的な対応を
このコンテンツが公開されたのは、
国連の創設75周年の今年、新型コロナウイルスの大流行が国際協力のあり方に難題を突き付けている、とスイスの社会政治学者、ダニエル・ワーナー氏は指摘する。
もっと読む 国際的なウイルスには国際的な対応を
おすすめの記事
スイスでマスクを作り続ける日本人
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルス危機下のスイスで、布マスクを作り続けている日本人がいる。自分や周りを感染から守る「優しさのシンボルを届けたい」と200枚を縫い上げ、その輪は欧州、ユーラシア大陸にも広がった。
もっと読む スイスでマスクを作り続ける日本人
おすすめの記事
新型コロナ規制 日本人はスイスに入国できる?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは新型コロナウイルスに伴う国境制限を緩和し、6月15日からEU/EFTA加盟国・英国からの入国が自由にできるようになった。7月20日からは日本からの旅行者も入国できるようになった。
もっと読む 新型コロナ規制 日本人はスイスに入国できる?
おすすめの記事
スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは4月1日、新型コロナウイルス感染症に対する全国的な感染対策を全て撤廃した。秋冬の感染再拡大が懸念される中、スイス公衆衛生当局はマスク義務の再開は必要ないとしている。
もっと読む スイスのコロナ情報 マスク義務再開はなし
おすすめの記事
ポストコロナ、スイスの空港はどうなる?
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナによるロックダウンの緩和で空路便が徐々に増加していることを受け、スイス国内の空港と航空会社は新たな安全対策を設けた。
もっと読む ポストコロナ、スイスの空港はどうなる?
おすすめの記事
新型コロナウイルスに感染した乳児が死亡
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦政府は29日、新型コロナウイルスに感染した乳児が死亡したと発表した。ただ乳児にはほかの疾患があり、新型肺炎が直接の死因かどうかは調査中という。
もっと読む 新型コロナウイルスに感染した乳児が死亡
おすすめの記事
スイスで自転車が再ブレイク
このコンテンツが公開されたのは、
新型コロナウイルス危機はスイスの交通・移動にも変化をもたらしている。公共交通機関の利用が激減し、代わりに増えているのが自転車だ。この傾向がいつまで続くのかは、社会的な条件が整うかどうかにかかっている。
もっと読む スイスで自転車が再ブレイク
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。