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V アイガー東山稜登攀 -2-

山小屋

このコンテンツは 2006/12/28 23:58

山には適当な安全な地点に山小屋が建っていて、その大部分はスイス山岳会に属し、地方支部が管理している。小屋番のおるものもあれば、無人で自由に使用に委せているものもある。宿泊の代金と薪代とを払い、無人小屋では、備付けの箱に料金を納め、室を掃除して発つ。同宿人があれば互いに遠慮し合って、早や立ちの組のものは、残るものの睡眠を妨げないように気を配る。消燈の時間、秩序立った動作など、山でのモラルは申分ない。小屋も清潔であれば、利用するものも律義である。こんなことは取り上げて言うほどのことではないが、当然のこととして行われているのを見ると、わが国の登山者も、小屋主も、多くはそこまでの分別のないのが心苦しい。
しかし青少年の間には、この低いモラルを高めようと実践している人たちを見受ける。先年針ノ木峠の小屋に泊ったが、盛夏の混雑で小さな小屋に人は溢れた、みな若い男女であったが、互いに譲り合って、狭い室を十二分に利用し、夜は静粛に寝についた。小屋から溢れた幾組かはテントで泊ったが、翌朝、テント場は綺麗に掃除してあった。このように身嗜みのよい青年はたしかに増えつつある。学校の団体登山でも東京の白由学園、小田原の相洋高等学校、信州の堀金中学校などは、行動の立派なので人に知られているが、探せばこのような例は多く挙げることができるであろう。

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