スイスの主要株式指数SMIが18日、史上初めて一時10000を突破した。欧米中央銀行の利下げ期待がスイスにも波及している。
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19日には一時10062.65に達し最高値を更新。終値ベースの最高値は18日の9988.55。
SMI株の上昇を加速させたのは、18日にドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁がポルトガルで開かれた年次フォーラムの冒頭演説で、欧州の経済見通しが改善せずインフレ圧力が高まらない場合は「追加の刺激策が必要になるだろう」と述べたことだ。利下げや追加の債券購入の可能性をちらつかせたことで、市場で一気に緩和期待が高まった。
SMIは年初からこれまでに約19%上昇し、米ダウ平均株価の13%やドイツ株価指数(DAX)の17%に比べても上昇率が高い。スイス株はいわゆる「ディフェンシブ株」、景気に左右されにくい業態の企業が多いため、先行き不透明感が強い地合いでは買われやすい。スイスフランの上昇で、フラン建ての投資が魅力的になっている面もある。
SMIは1998年6月30日に算出を開始。24銘柄で構成し1500でスタートした。現在の構成銘柄は20社。
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