スイスの新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種率はこれまでの遅れから一転、世界最高水準に達した。ドイツ語圏の日曜紙ゾンタークス・ツァイトゥングが報じた。
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スイス連邦政府は今年初め、野心的な目標を掲げて接種計画を正式にスタートさせた。だが承認手続きやワクチン不足などで遅れが生じ、各方面から批判を浴びていた。
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「コロナワクチン接種遅い」スイス政府に批判
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スイス政府が、新型コロナウイルス感染症ワクチンの調達、接種をめぐる国の政策にいずれも「ためらい」があったとして批判されている。
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スイスの医薬品承認機関スイスメディック(Swissmedic)のワクチン承認が他国に比べ時間がかかった。また州によって対応能力に差があり、ワクチン到着後の接種ペースにばらつきが生じていた。
しかし、スイスは先週だけで8万回のワクチンを投与。人口100人当たり0.9回分に相当する数となった。同紙によると外部リンク、ドイツ、イタリア、フランスを上回る数値で、スイスよりも接種率が高いのはイスラエルと米国だけだ。
スイスはこれまでに合計で約300万人、成人の5人に1人が規定回数の予防接種を終えた。1回目の接種を終えたのは3分の1に上る。
連邦内務省保健庁は同紙に対し、米モデルナ製ワクチン100万回分が29日、スイスに到着したと語った。来月にはさらにモデルナ製、米ファイザー・独ビオンテック製ワクチン250万回分が届く予定という。
ワクチン供給の改善で、州が2回目の備蓄分を1回目に回せるようになったことも寄与した。
保健庁は現在、接種に最も懐疑的な人口集団の1つである、若い女性の不安解消を目的とした接種キャンペーンを計画している。
スイスでは先週、1日当たりの新規感染者数が昨年10月以降初めて1千人を下回り、その後も3ケタ台の日が続いた。
政府は31日、規制措置を更に緩和。レストラン・バーの屋内営業が解禁され、文化・アマチュアスポーツ活動や私的な集まりの人数制限も引き上げられた。
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