スイスの酪農業者連合会外部リンクは13日、9月1日から新しい認定制度「スイスミルク・グリーン」を始めると発表した。飼料にパーム油製品を含まないなど、10項目を満たした牛乳が対象だ。
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スイスミルク・グリーンの認定取得には農家の農場・工場用地の最低7%を生物多様性を高める活動に充てることなど、職業訓練や開発、気候、乳牛の福利、抗生物質の使用に関する最低基準の達成が必要だ。
基準を満たす酪農家には牛乳1キログラム当たり0.03フラン(約3.3円)が追加的に支給される。酪農業者連合会は、中期的にスイスで生産される全ての牛乳が新基準を満たすことを目標としている。
9月1日から業界が守るべき価値基準を定めた「スイス持続可能な牛乳憲章」が発効する。乳牛の福利や飼料に含まれる牧草の割合を高めること、持続可能な製造工程、農家に対する透明性の高い報酬などを盛り込んだ。酪農関連の40団体が署名済み。
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