バーゼルで予定されていた世界中の海洋生物と淡水生物を紹介する新しい大規模の水族館(オツェアニウム、Ozeanium)の建設が、反対派の緑の党と環境団体によって住民投票にかけられることになった。
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総工費1億フラン(約110憶円)、2024年にオープン予定の同プロジェクトに反対する署名は、投票に必要な最低数の2倍以上が集まった。水族館建設の主な支持者であるバーゼル動物園は、年間70万人のビジターがこの複合施設を訪れると期待する。
水族館ではサメ、エイ、サンゴ、ペンギンなどの水生生物を飼育する約40の水槽を予定。建物はチューリヒを拠点とする建築事務所ボルツハウザー・アーキテクテンが設計し、常時1000人のビジターを収容できるデザインだ。
反対派は、水族館に年間100万人近い見学者が訪れることに異議はないが、そのために世界中から生き物が輸入されることが問題だと主張。そして「動物の苦しみ」や「生態系を弱める」ことにつながる可能性があると訴える。
それに対しバーゼル動物園館長オリヴィエ・パガン氏は、水族館でこういった生き物と触れ合うことで、逆にその生態系を守ろうと思う気持ちが芽生えるはずだと反論している。
投票は5月19日に行われる予定。
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