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グローバルメニュー

もぐもぐスイス味 第4弾 社会科見学 -6- 路面電車のレストランの裏側



モモヨ隊員は、車体にプリントされたすしは「イメージ写真」とすべきだと指摘する

モモヨ隊員は、車体にプリントされたすしは「イメージ写真」とすべきだと指摘する

(swissinfo.ch)

チューリヒ市内に「スシ・トラム」が初めて走ったのは今から17年前。市で開催された日本祭がきっかけだった。チーズフォンデュ、インド料理、エジプト料理などを路面電車の中で味わいながら市内観光する「トラム・レストラン」のはしりだ。

「スシ・トラム」が3回目となる今年、すでに涼しい秋風が吹く8月末、モモヨ隊員とまずは寿司制作現場を訪ねた。

 「スシ・トラム」のすしを準備するのは、チューリヒ市内でもトレンディなレストランがひしめく5区にある「シュタインフェルズ ( Steinfels ) 」。スイス、イタリア料理の他、タイ風カレーやすしを出している。経営者のエマヌエル・フィーゲル氏によると「パンパシフィック。東洋と西洋の架け橋となるようなメニューを提供する」レストランだ。

スイスのすし史

 2008年の「スシ・トラム」ではすし作りを学ぶコースにも参加する趣向で、このレストランが会場となった。厨房を仕切るのはコンラート・モール氏 ( 40歳 ) 。タイの高級ホテルで9年間の経験もあるコック歴20年のベテランだ。
「私たちの両親は、すしを知らない。しかし、16歳からの世代はすしと一緒に育ってきた。家庭で作る人もいるようになり、それだけにすしに対する要求度は高い」
 と証言する。経営者のフィーゲル氏も現在は「パーティーにはすしは欠かせない」とすっかりスイスの食生活にすしは根付いたと言う。
 
 「スシ・トラム」のためにここで作られるすしに日本の純粋なすしを期待することは間違い。チューリヒ交通局のこうした路面電車のイベント仕掛け人であるルイジ・ノタールフランチェスコ氏も
「本物を求めることはしない。スイス人の口に合うように工夫することが大切」
 と言う。これはすしに限ったことではなく、インド料理のトラム ( 路面電車 ) を走らせた時も「本物なら辛すぎて、誰も食べないだろう」という配慮があったという。

 チューリヒ公共交通の要となるトラム は、その路線網の密度とダイヤの正確さを誇る。安全で時間通りに乗客を目的地に運ぶだけでは満足せず、こうしたイベント・トラムを走らせることについてノタールフランチェスコ氏は「社内での理解を得るために忍耐が必要だった」と仕掛け人としての経験を振り返る。

 街の魅力を存分に乗客にアピールする。トラムという公共交通機関にもこのような魅力があるのだとイメージアップにつながる。さらに、通勤にトラムを使わない人がこうしたイベント・トラムを試してみたがっているということも調査で分かった。イベント・トラムは、スポンサーを付けて損失を出さないことを条件として、認められるようになった。

 ドレスデンから来た中年夫婦は同行する娘からのプレゼントとして、「スシ・トラム」に乗った。下車後
「観光客として見て回るのはチューリヒの中心地ばかり。郊外まで行けたのが良かった。すしも満足」
と語ってくれた。

…で、モモヨ隊員は

 この写真とですね、この目の前にあるスシ…とですね。やっぱり違いますよ、ネタ、随分つつましいじゃないですか。隊長 ?

 なんだか本日の隊長は、「とある文化における他文化の定着には拒絶と協調と変容が不可欠である」との姿勢でもって臨んでいるのである。先ほどからスシの仕込みをしているレストランでも、トラムの仕掛け人さんとも
「スイスの特に若い世代は、スシとともに育っているが、それでも生魚はやっぱりなれないからね、ネタはマグロとサーモンと白身の魚さ」
「うむ、ここはスシにとっては異国なのだから、確かに日本と同じスシじゃあないのは分かる」
 などという会話が続いているのである。

 隊長、頷き合ってないで下さいよお。百歩譲って、心意気が足りません。これはスシだというからにはおしゃれに盛り付けなくちゃ。これじゃ「写真はイメージです」と書いてもらわないと。隊長 ? お疲れですか。

 「『トラムご飯』ってなんだか遠足みたい。これから家路に急ぐ人々に向かって、箸でつまんだスシ片手に、にっこりっていうのがいいわねえ」

 はあ、特に、チューリヒもトラムもスシも初めてという方なんぞいいかもしれませんね。面白い所も通りますし。ネタは小さいですけど、お代わりし放題ですからたくさん食べるスイス人にも安心ですし。

 バックスタッフはおスシ大好きと言っていたし、もしかしたらココロの底ではネタをもっと大きくしたいのだけどできないのかもしれない。外の写真と盛り付け方がなんか違うと言ったら、笹の一葉でもあしらう、スシはカッコでもあるのさ、という心意気出してくれるかもしれない。

 これを体験したあかつきには是非とも、乗車した「お客様の声」アンケートにこまごまと書き込まれることをお奨めしたい。

観光ごはん一石二鳥度 ★★★ 

「スシ・トラム ( Sushi Tram )」

8月26日~10月16日までの木・金・土曜日のみ。
停留所ベルビュー ( Bellevue ) から出発。
17時30分~19時30分と20時15分~22時15分の2本。
要予約。
食前酒、うどん汁、すし、デザート込みで89フラン ( 約7300円 ) 。
12歳以下の子どもは75フラン( 約6200円 ) 。飲み物は別料金

グループで特別アレンジも可能。ルートや食事の内容については個々の希望に応じる。
予約は電話+41 (0)848 988 988もしくはメールextrafahrten@vbz.chで。

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swissinfo.ch


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