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アルプスの木を盆栽に

チチーノ地方から採ってきた。トリートさんお気に入りの1本 swissinfo.ch

20年ほど前から盆栽を始め、店を持つまでに至ったのはヴェルナー・トリートさん(52歳)。チューリヒ郊外のなだらかな山に囲まれ、黄色い菜の花畑が広がる村に彼の盆栽工房がある。広い庭に置かれているのは、買い付けた盆栽のほかに、アルプスから採ってきた荒々しい姿のマツやカラマツだ。

このコンテンツは 2006/07/03 10:20

ベルンやティチーノ地方の山に入って、盆栽にする木を捜す。シャベルなどの道具持ち、5時間は歩いて、50キロはする木を山から運び出すのは「狩りの気分」とトリートさん。「獲物」が見つからなくとも、持参したワインと干し肉を広げてするピクニックが楽しい。

標高2000メートル、木の繁殖の限界付近で、最も面白い木が見つかるという。冬の間10メートルもの雪の下で押さえつけられ、しかも雪解けの時期には木が折れることもある。それでも生きようとする木の姿は「ヴァリス(ヴォー)州の農民ようだ。厳しい自然と闘っている姿に魅せられる」とトリートさんは言う。

アルプスの山から採ってきた木に形を与えるのは「木の可能性を伸ばしてやること。欧州では盆栽を昔中国でしていた纏足のようで、木に対する虐待と見る人もいるのですが」。スイスではまだ盆栽に対する誤解があると語気を強める。

日本の盆栽技術は、やはり1000年の歴史の重みがある。学ぶことは沢山あるが、日本人にはなり切れないと自覚する。今年開催予定の展示会では、赤くさび付いたスチールの大板の上に盆栽を飾るつもりだ。自作の鉢もあえて日本のまねはしない。「日本人は、盆栽の鉢と認めないかもしれませんが」自分が理解する盆栽をするのが一番だと、これからも自分流を通すつもりだ。

swissinfo、 聞き手 佐藤夕美(さとう ゆうみ)

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