スイス人登山家のダニー・アーノルド氏(34)がアルプス3大北壁の一つ、グランドジョラス北壁を2時間4分の最速記録で制覇した。
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中央スイス・ウーリ州出身のアーノルド氏は先月27日、代表的な登攀ルート「カシン・ルート(高低差約1200メートル)」に挑み、モンブラン山塊のウォーカー峰(4208メートル)まで2時間4分で登り切った。
これにより、アルプス3大北壁のうちグランドジョラス北壁とマッターホルン北壁の二つの最速記録を保持したことになる。
アーノルド氏が所属するスイスのクライミング用品ブランドのマムートが13日、アーノルド氏の記録更新の様子を撮影した動画を発表。アーノルド氏は「信じられないくらい嬉しい。新記録達成をとても誇りに思う」と喜びを語った。
昨年と一昨年は悪天候により挑戦を断念。今夏は三度目の挑戦で成功した。
アーノルド氏は「忍耐が得意ではない私にとっては、長い間この時を待つことは苦闘だったが、そのかいがあった。でも(記録達成のためには)すべての選択が正しくなければならない。例えば2、3メートル登るのに左に行くべきか右に行くべきか、高低差1200メートルの壁を語るときには些細で馬鹿げて聞こえるだろうが、こうしたことが実は違いをもたらす」と振り返った。」
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そしてシュテック氏ならばマッターホルン ( Matterhorn ) の北壁も1日中かからないだろう。実際、ほとんどの人が10時間も神経をすり減らしながら登るところを、彼は1時間56分でやり遂げた。
最強の能力は集中力
フランスのシャモニー ( Chamonix ) の近くにそびえる巨峰グランド・ジョラス( Grand Jorasses ) の北壁をシュテック氏は2時間21分という猛烈な速さで登り終えた。
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シュテックさんは近年、スイスのアイガー北壁の最速登頂記録を複数回達成。2013年にはヒマラヤのアンナプルナに単独初登頂し、登山界で最高の名誉とされるピオレドール賞の2度目の受賞に輝いた。
12年にはエベレスト西稜を登山中、シュテックさんのチームとシェルパが乱闘する事件があった。
(英語からの翻訳・宇田薫)
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