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コーヒー花の香りをあなたに

ジャスミンに似た、力強く、さわやかな香りのコーヒーの花 Fleur de café Ltda.

コーヒーの花の香りを知っていますか?ジャスミンに似たさわやかな香りといいます。この香りに魅せられ、世界で初めてコーヒーの花の香水を作った女性がいる。スイスのフリブール出身シャルロット・ロベールさんだ。

このコンテンツは 2008/09/21 15:26

ロベールさんは、定年後訪れた南米のコスタリカで、この花の香りに出会った。この出会いは決して偶然ではない。今年7月には香水第1号を発表。8月には、コスタリカの経済大臣が「最も革新的な女性企業家賞」をロベールさんに贈った。

ある朝、花の香りに包まれて

「ジャスミンに似た、なんと力強く、さわやかな香りかしら。このコーヒーの花の香りを香水に使った人が世界にいたかしら」
と、ある朝、スペイン語の学校に向かう道で思った。それがきっかけだったという。

もともと経済学を勉強したロベールさんは、スイス連邦経済省経済管轄局 (seco) の開発協力課に勤めていた。南北問題に興味を持っていたせいもあり、定年後はスペイン語を勉強したい、それも南米でと考えていた。ロベールさんが選んだ国コスタリカは、「ラテンアメリカのスイス」と呼ぶ人もいるくらいに、政治的にも安定した自然の豊かな国だ。

この国の植生はすぐにロベールさんを虜 ( とりこ ) にした。彼女の植物への興味は、遺伝的な面もある。祖父のフィリップ・ロベール氏は、スイスの自然描写を得意とした画家で、特に花の表現では際立った才能を示した人だった。

スペイン語も上達し、毎日通う語学学校への道はいつもコーヒーの花の香りに満ちていた。そんなとき、天から降るように香水作りの考えがわいたのだ。

思いもかけない人間関係

この特別な朝から、ロベールさんの日々は忙しくなった。まずスイスに戻り、香水作りの専門家として名高い、友人のサビネ・デ・チャルナーさんを訪門。彼女は技術的には可能だと言った。ただ1つの問題はロベールさんがこの分野ではまったくの素人だということだ。

だが、持ち前の忍耐と情熱、そして思いもかけない人間関係が成功への扉を開いてくれた。中でも、スイス人移民で、コスタリカにコーヒー農園を持つオットー・クレティさんとの出会いは決定的だった。コーヒー生産協会の会長も務めるクレティさんは、すぐに協力を引き受け入れてくれた。

また思いがけない幸運は、コーヒーの花の花弁を香水用に摘んでも、花はそのまま成長し、コーヒー豆を実らせることだった。

山の花

「山の花」。これがロベールさんが7月中旬に初めて作った香水の名だ。正確にいうと、香水ではなく、濃度が薄く頻繁につけられる「オードトワレ」だが。今のところ、順調な売れ行きをみせている。コスタリカには毎年150万人の観光客が訪れる。ほとんどがアメリカ人で、彼らを対象に販売は伸びるだろうと考えている。

ロベールさんの創立した会社は「フルール・ド・カフェ ( Fleur de Café ) 」。今後1年間はオードトワレのみを生産し、コスタリカだけを市場に考えている。しかし、その後、ローションやマッサージ用オイルなど新しい製品も開発し、市場も国外に徐々に広げていくつもりだ。

今のところ、すべての商品名は「山の花」で、会社名「フルール・ド・カフェ ( コーヒーの花 ) 」にはできない。コーヒーに当たるフランス語のカフェがフランスのある会社の化粧品名として登録されているからだ。その名前を何とか自分のものにできないかと、現在訴訟を起こしている。

swissinfo、ミシェル・ヴァルター 里信邦子 ( さとのぶ くにこ ) 訳

シャルロット・ロベールさん

香水や化粧品製造会社「フルール・ド・カフェ ( Fleur de Café ) 」を創立したが、会社がこのまま順調に発展するという保証はまったくない。

しかし、今のところコスタリカでの成長は、際立っており、8月18日には、コスタリカの経済大臣が「最も革新的な女性企業家賞」をロベールさんに贈った。

偶然の一致か、会社を始めた2008年はコスタリカのコーヒー栽培が始まって200年目に当たる。

また、ロベールさんが協力を依頼したオットー・クレティさんは今年79歳。彼のコーヒー農園はエコロジーのモデル農園でもある。

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