東京五輪に出場予定だったスイス陸上(ハードル走)のカリーム・フセイン選手は、反ドーピング規定違反で、五輪開催を目前に出場禁止が決まった。
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スイス陸上競技連盟(スイスアスレチックス)が23日に発表外部リンクした。フセイン選手は6月に出場したスイス選手権のドーピング検査で、一般的なトローチ剤に含まれる中枢神経興奮成分のニケタミドとN-エチルニコチンアミドが検出された。7月16日にスイスオリンピックから9カ月の試合出場禁止命令を受けた。
スイスアスレチックスの競技責任者フィリップ・バンディ氏は「スイス陸上競技にとってドーピング防止は非常に重要であり、今回の事例はアスリートに高い責任が求められることを示した」とコメントした。
フセイン選手は32歳で、2014年の欧州選手権400メートルハードルで優勝した経歴がある。低血糖症対策でグリコラミンの入ったトローチ剤を服用していたが、その中に違反物質が含まれていたと知らなかったという。「私は重大な結果を伴う過ちを犯した。申し訳ありません。だが私を知っている人は皆、私が(協議を)続けることを分かっている」と、自身のツイッターに投稿外部リンクした。
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