歴史も外観も多種多様、スイスの市庁舎


















堂々たる姿をした連邦議事堂、豪華なブルジョワ様式の建物、ガラス張りの近代的なビル、そしてどの町にも見られる普通の建物の一角。スイスの自治体の役所や市庁舎は、それぞれが異なった外観、そして歴史を持っている。だがどの市庁舎も、市民と行政をつなぐという、直接民主制を誇るスイスにおいて重要な役割を担っている。
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ベルン大学で歴史学と政治学を学ぶ。通信社ロイター、日刊紙ブント、ベルナー・ツァイトゥング、ラジオ・フェルダーバントを経て現在に至る。関心テーマはスイスで実践される現代の直接民主制。スイスの直接民主制をあらゆる面、あらゆるレベルから取材する。常に市民を記事の中心に据える。
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15世紀に建てられたベルン市庁舎。当時その重厚な壁の内側では、裕福な家庭出身の役人たちが身分の低い人々の処遇を決定していた。その後ナポレオンが現れ、「アンシャン・レジーム(旧制度)」を一掃した。
かつては権力と抑圧の象徴だったその市庁舎では現在、市民によって公正に選ばれた議員たちが、自由にそして公然と議論を重ね、ものごとを決定している。
このような劇的な政治体制の変化を経験したのは、もちろんベルン市庁舎だけではない。また、歴史よりもその機能性で際立つ市庁舎もあることだろう。だがそれぞれの市庁舎が、直接民主制の国スイスにとって重要な基本原則である、「多様性」の証人になってきたことに変わりはない。
(文・Renat Kuenzi 写真編集・Rolf Amiet)
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