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チャイルドシート使用年齢の引き上げ

(Keystone)

10 月13日に起きた3歳児の交通事故死で、スイス政府はチャイルドシート使用年齢を12歳に引き上げる。

スイスでは現在、7歳以下の子どもは座席に取り付けられたチャイルドシートを使用、7歳以上は大人も含めシートベルト着用が義務付けられている。しかし、チューリヒで起きた悲惨な事故の翌日、スイス政府はチャイルドシート使用の義務年齢を2010年4月1日から12歳に引き上げる。

大人の責任

 「スイス・ツーリングクラブ ( TCS ) 」は今回の交通事故死を「悲惨な出来事」と表現しながらも、ほとんど通常あり得ないことが重なった結果だと言う。

 チューリヒ警察によれば、事故死した3歳の子どもは自分でチャイルドシートに着いているベルトの留め金を外し、横にいた兄弟の上を乗り越えて車のドアを開け、ちょうど車がカーブにさしかかった瞬間に転げ落ちた。そこを背後から来た車にひかれ、直ちに病院に運ばれたが間もなく死亡した。

 「このような話は聞いたことがない。同様なことが再び起きる可能性は非常に低く、10億回に1回の割合いで起こるまれなケースだ」
 と、スイス・ツーリングクラブの子ども安全対策課のアルチュール・ケラー氏は説明する。しかし、チャイルドシートに座る子どもの安全を確かめた上で車をスタートさせるのが、こうした事故を防ぐ最良の方法だと付け加える。

 国連 ( UN ) の「ヨーロッパ法規のための経済委員会」によれば、チャイルドシートのベルトは2歳の子どもでも事故や火災の際に自分で簡単に留め金をはずせるように設計されていなくてはならない。この結果、大人だけが留め金をはずせるスイス製のチャイルドシートは販売できなくなった。

 結局、チャイルドシートのベルトがしっかりと留っているかを確認するのが、大人の責任だと考えるケラー氏は、
 「子どもに、チャイルドシートのベルトで遊ぶのはやめてきちんと締めなさいと言っても聞かない場合は、車を止めて大人が安全を確認する必要がある」
 と忠告する。

大人は安全を完全に確認していないは

 一方、チャイルドシートの不適切な使い方も問題になる。スイス・ツーリングクラブの調査によれば、3人に1人の子どもがチャイルドシートに着いているベルトをきちんと締めていないか、またはチャイルドシートそのものが適切に設置されていないという。

 また、確かにほとんどの子どもがチャイルドシートにくくり付けられるのを好まない。これに対しケラー氏は、チャイルドシートを選ぶ際に色などを子どもに選択させるなどして、子どもの参加を促すことが大切だと言う。
 
 チューリヒの事故の翌日、連邦内閣は連邦交通局 ( ASTRA / OFROU ) から提案された、12歳までと身長1.5メートル以下の子どもを対象にしたチャイルドシート使用義務を2010年4月1日から実施するよう決定した。

 連邦交通局のアントネッラ・ラベグレア氏によれば、スイスのこの新しい規定は、ヨーロッパのほかの国の規定にも合致する。また、スイス・ツーリングクラブも、12歳以下の子どもにはシートベルトだけよりチャイルドシート使用のほうが安全だというテスト結果を発表し、独自に12歳まではチャイルドシートを使用するよう親たちに薦めてきた。

 また、「スイス事故防止事務局 ( bfu / bpa ) 」はチューリヒでの事故後に、チャイルドシートのベルトの適切な着用の重要性を再確認した。「ベルト・アップ ( Belt Up ) 」というキャンペーンでベルトの適切な着用を訴えてきた同事務局は、「大人は子どもの安全を必ずしも100% 確認しているわけではない」と指摘する。

 実際、2007年の政府の調査によれば、6人に1人の子どものチャイルドシートに着いているベルトが全く締められていなかったという。

ジェシカ・デイシー、
( 英語からの翻訳、里信邦子 )

子どもの車内安全規定比較

スイスでは現在、7歳以下の子どもはチャイルドシートに座り、7歳から12歳の子どもは大人と同様、シートベルト着用が義務付けられている。しかし、2010年4月1日からは、12歳までの子どもまたは身長1.5メートル以下の子どもにチャイルドシート使用が義務付けられる。

ドイツでは、12歳までの子ども、または身長1.5メートル以下の子どもにチャイルドシート使用が義務付けられている。

オーストリアでは、14歳までの子ども、または身長1.5メートル以下の子どもにチャイルドシート使用が義務付けられている。

フランスでは、10歳までの子どもにチャイルドシート使用が義務付けられている。

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交通事故統計

スイスでは2008年、4歳以下の子どもの交通事故は108件、5歳から9歳では163件、10歳から14歳では190件。

このうち、死亡事故は10歳から14歳で1件。

大人も含めた交通事故の死亡者数では2007年に162人、2008年に156人。交通事故での負傷者数は2007年に1万4235人、2008年に1万3429人。

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