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ハノーバー・エキスポ2000でスイス・デー

6月1日からドイツ・ハノーバーで開催されているエキスポ2000で、9日スイス・デーが催された。会場には、アドルフ・オギ大統領も駆け付けた。

6月1日からドイツ・ハノーバーで開催されているエキスポ2000で、9日スイス・デーが催された。会場には、アドルフ・オギ大統領も駆け付けた。

オギ大統領は、オーピニング・スピーチで「対内的には、スイスは質の高い生活を提供する、魅力あふれる国です。また対外的には、開放的で、協調的、信頼のおける国です。」とアピールした。また、現在欧州政治のホットな話題となっているスイスのEU加盟について、先月スイス国民投票で承認された相互自由通商条約にふれ、スイスは目下欧州との共存の道を見つけたところだ。正式加盟には、まだ時間が必要で、それはスイスが主権、中立政策、連邦制をどう維持できるかにかかっていると語った。

スイスのエキスポ2000の出展は、劇「ウィリアム・テル」、実験的なアルペンホルンのカルテットMythaなどがある。多くの参加国が、ハイテクで人を引き付けようとしている中、今回スイスは「ロウテク」アプローチをはかっている。

スイスのパビリオンは、木造で、情報の洪水と、マルチメディア・プレゼンテーションのハイパフォーマンスに疲れた人々のオアシスになろうと、心掛けている。「スイス サウンド ボックス」と名付けられたパビリオンは、安らぎとくつろぎの環境を提供する一方で、訪問する人々に驚きを用意していると、役員一同は言う。15カ所ある出入り口にはドアがなく「開放政策」を表しているという。

スイス人建築家Peter Zumthor設計のパビリオンは、角材を交互に積み重ねて建設された。釘、ボルト、接着材は一切使用されていない。エキスポが終わったら、解体され、傷付かなかった角材は、建築用資材として再利用される。

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SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

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