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フィン森林の自然公園ツアー

わなにかかった野ネズミを観察する swissinfo.ch

ヴァレー/ヴァリス州はマッターホルンという世界に名だたる観光地を有するが、「秘境的」な観光地がもうひとつあり、いま、広く人々に門戸を開こうとしている。

このコンテンツは 2007/10/28 15:25

それはローヌ谷のフィン ( Pfyn ) 森林だ。アルプスより歩きやすく、野生の動物に接するなど楽しい体験ができる場所だ。

2009年から発効となる自然公園法のおかげで、自然公園とその周辺の宣伝はこれまで以上に観光客を呼ぶような、効果的なものに変わるだろう。こうした期待が特に寄せらるのはフィン森林である。スイス最大の松林が広がる土地に乾燥地の丘と小さな湖水がある。

ツアーへのいざない

フィン森林は長く研究者の興味を引いてきた地方だが、一般の訪問者にも広く門戸を開く計画が進んでいるという。2005年、フィン森林はヴァレー州の自然公園に指定され、保護地域に指定された。保護の一方で、少人数のグループでのガイド付きの探索ツアーなども企画しているというので、筆者もそれに参加した。

重要なのは、観光と保護のバランスだ。「公園の一部を観光客に開く一方で、ほかの場所は保護する」と語るのは公園長のペーター・オギアー氏だ。2006年から始めたツアーについては、シーズン後に詳しく分析される予定という。「観光客を何人受け入れることができるのかという結果はまだ出ていません。この計画はまだこどものようなもので、ゆっくり育てていきたいと思います」と広報担当のムリエル・マックジョージ氏。

一方、今回の案内役で自然公園の創立に長年携わってきた生物学者のパウル・マルケージ氏は「追いかけたり、指定された道からそれなければ、動物は怖がりません」と、訪れる人の数についてはあまり問題ではないと言う。

カモシカに駅から1時間で出会えるところ

自然公園は市民に自然に親しんでもらうためにある。そうした意味では、フィン森林は最適な自然公園と言える。「ヴァレー州には野生の動物が多く生息していますが、直接観察することは難しいです」とマルケージ氏。哺乳類を観察しようと思ったら、丸一日、山を登ったりして散策しなければならないのが普通だ。しかし、フィン森林なら駅から1時間も歩けばダマジカ、アルプスカモシカ、ビーバーなど十分に見ることができるのだ。

マルケージ氏はツアーのために、小動物用のわなを仕掛けている。ツアーでわなの仕組みを説明し、どのようにすれば、わなにかかった動物をけがさせることなく解放できるかを参加者に学んでもらうためだ。真剣に見守る参加者の前でマルケージ氏は、わなにかかっていた野ネズミを透明なビニール袋に入れた。わなにかかるのは野ネズミが多いという。マルケージ氏は野ネズミの生態を説明し、これに似た小動物との違いなども説明した後、野ネズミを放してやった。

また、動物が落としていった糞を観察し、動物を見分けることも学ぶ。鳥の羽から、キツネに殺されたのか、猛禽 ( もうきん ) に殺されたのということも見分けることができるのだ。ダマジカの毛が木の皮に引っかかっていることも、指摘されないと見逃してしまう。ネズミを怖がる一部の参加者も、最後には満足してツアーを終えることができた。どうやらフィン森林はこうしたツアーを通して自然公園としての個性を発揮できる道を見つけたようだ。

swissinfo、ジュリア・シュラッター 佐藤夕美 ( さとう ゆうみ ) 訳

フィン森林

ロイク ( Leuk ) とシオン ( Sion ) の間、ローネ側左岸にある森林地帯をドイツ語でフィンヴァルト ( Pfynwald ) 、フランス語でボア・デ・フィン ( Bois de Finges ) という。ドイツ語圏 とフランス語圏の境にある。現在17平方キロメートルだが、120平方キロメートルまで拡大したいと公園の関係者は望んでいる。

散策は簡単にできる。乾燥地の丘と小さな湖水が山の裾野から谷間で広がる。車椅子も可能。

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