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ポランスキー監督釈放 アメリカとスイスの反応



「法の下の平等」を疑問視し、「中立の行動」をたたえるスイスのマスコミ

「法の下の平等」を疑問視し、「中立の行動」をたたえるスイスのマスコミ

(swissinfo.ch)

スイスの各新聞は、ロマン・ポランスキー監督釈放について批判するとともに「特例ポランスキー」にある程度の理解を示した。一方、アメリカの代表紙はこの決定に不満をあらわにした。

アメリカの情報誌「タイム ( Time ) 」はウェブサイトで「ショック。スイス人がポランスキー監督を釈放」と大見出しを打った。このような決定がなされ、ポランスキー監督はこれ以後もほぼ間違いなく懲役刑を免れるだろうと推測する。

映画をボイコット

 「合法的なナンセンスで再び救われた」
 と書くのは「ロサンジェルス・タイムス ( Los Angeles Times ) 」だ。また、「ワシントン・ポスト ( Washington Post ) 」の社説も腹立ちを示し、アメリカ人に対してポランスキー監督の映画をボイコットするよう呼びかけた。

 アメリカの報道番組「CNN」は7月12日夜、「子どもに性的暴行を加えて逃げた」ポランスキー監督を「なりたくない人リスト」の1番目に載せた。

 「ニューヨークタイムズ ( New York Times ) 」は、今回の身柄の引渡し要請によってヨーロッパとアメリカの間に文化的な溝が口を開けたと書く。
「問題は、ポランスキー監督がすでに十分な罰を受けたかどうかだ。それとも、彼の知名度と才能がこの重い犯罪をベールで覆っているのか」

特別扱い

 一方、スイスの日刊新聞の社説の多くは、著名なポランスキー監督の釈放を政治的な行為だと捉えている。批判の的になったのは、ポランスキー監督を特別扱いしたことだ。

 チューリヒの日刊新聞「ノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング ( Neue Zürcher Zeitung/NZZ ) 」は
「最終的に問題となるのは、世間の関心が大きいと法の前での平等性が失われることを認めるかどうかだ。世の中にはもう少し平等に扱われている人々もいる」
 と書く。

 同じくチューリヒの日刊新聞「ターゲス・アンツァイガー ( Tages Anzeiger ) 」は、連邦司法省の決定を「司法的にぐらついた判決」とみる。
「こうなれば、身柄引き渡しの申請を内容によって吟味するこの新しいやり方が、この先、世界的に有名な映画監督ほどの素晴らしいロビイストを持たない拘留者にも役立つよう望むばかりだ」

 ポランスキー監督の釈放に理解を示した新聞もある。ベルン州の日刊紙「ブント ( Bund ) 」は
「良い決定だった。エヴェリン・ヴィトマー・シュルンプフ司法相は政治的ではなく司法的な決定を下した。これは良い影響をもたらすに違いない。スイス当局だけでなく、アメリカもまた面目を保つことができるのだから」
 と判断した。

 フランス語圏スイスの反応も同様だ。大衆紙 「ル・マタン ( Le Matin ) 」は次のように書く。
「スイスは堂々とこの事件から身を引いた ― ヴィトマー・シュルンプフ司法相の中立のお陰で」
 また、大衆紙「ヴァントキャトラー ( 24 heures )」はポランスキー監督の逮捕とその後の身柄引き渡しの拒否を「中立の二重デモンストレーション」と表現した。

swissinfo.ch、外電


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