ペルー当局、前首相を公金横領で調査

ペルー当局は、スイスの銀行口座に預金していると思われるフジモリ政権の閣僚らの調査に着手した。ヴィクトル・ホイウェイ前首相、ニコラス・デ バリ=ヘルモザ将軍の二人は、公金総額4、000万スイスフラン(2、300万ドル)をスイスの銀行口座に送金した疑い。ペルー当局は昨年からブラディミロ・モンテシノス前ペルー情報局顧問を1億2、000万ドルを違法に国外に持ち出したと告発しているが、前首相らとモンテシノス前顧問の件は関連があると確信している。
ペルー当局は19日、ホイウェイ前首相をモンテシノス前顧問事件調査委員会の事情聴取に召喚した。ホイウェイ前首相はフジモリ政権下で蔵相もつとめていた。スイスはペルー当局の司法協力要請を受け、昨年10月モンテシノス前顧問に関連する7、000万ドルのスイス銀行口座の預金を凍結した。フジモリ政権崩壊後、モンテシノス前顧問は失踪したままだ。

JTI基準に準拠
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。