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不安抱えるパキスタン情勢

イスラマバードの反米デモ Keystone

米英軍がテロ報復攻撃のアフガニスタン空爆を開始した。スイスの駐パキスタン大使やジャーナリストらは、作戦が長引けばパキスタンのムシャラフ政権を危機に陥れることになると危惧する。

このコンテンツは 2001/10/10 10:38

「パキスタン政府は安定しており、事態を掌握している。が、今後どうなるかは誰にもわからない。ムシャラフ大統領は、1500万人から2000万人の人口の10%から15%にあたるイスラム原理主義者達についての懸念を言及している。ムシャラフ大統領は、軍事作戦が短期で終ることを望んでいる。さもないと、すでに連日繰り広げられている反米デモが手に負えなくなる。」とクリスチャン・デュナン大使はswissinfoに語った。首都イスラマバードは、現段階では比較的落ち着いているという。

一方、パキスタンから帰国したばかりのスイス人ジャーナリスト、ベルナルド・イムハスリー氏は、米軍のアフガニスタン爆撃が続けばパキスタンでクーデターが起こる可能性を無視できないという。米軍の報復攻撃開始後、反米行動は過激になってきた。「デモ隊は国連難民高等弁務官事務所やユニセフなど国連施設を襲撃し、放火された所もある。こんな事は未だかつてなかった。が、まだ手に負えない状態にまでは到っていない。」というイムハスリー氏は、アフガニスタンでの民間人の犠牲が増えるほどパキスタンでの暴力が激化すると警告する。「民間人の被害が増えると難民が流出してくる。すると、パキスタンは国境を再開せざるを得なくなる。結果、国民の社会的な不満の引き金となる。」。この社会的な不満が全て政府に直接向けられるとは限らない。すでに一部のパキスタン国民の間で「うらみつらみ」的存在となっているアフガン難民に向けられることもあると、イムハスリ−氏はいう。難民は限られたパキスタンの資源の重い負担だと思われているからだ。さらに、タリバン支持者の将校に刺激されたパキスタン軍部内の動きも見逃せない。タリバン支持派の将校のうち2人は8日、ムシャラフ大統領によって更迭された。「タリバンに同調する将校は多い。米軍の作戦が長引けば、軍部内の対立に火が付く恐れがある。アメリカが希望する通り、タリバンが内部崩壊し、限定的な軍事攻撃だけで終れば、パキスタンで政変が起こる可能性は最小限に抑えられる。」と、イムハスリー氏は語った。

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