スーダンでは今も内戦が続く
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スイス・ジュネーブ地方で10日にわたって行われたスーダン内戦の停戦協議が23日、停戦合意に達することなく終了した。
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調停役である米国、スイス、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、国連、アフリカ連合は共同声明で、紛争当事国は2つの人道支援ルートへのアクセスを認めることで合意したと発表した。
人道支援物資を積んだトラック15台からなる最初の車団が、チャドからダルフール地方に通じるアドレ検問所を通過した。
スーダンでは、人口の半分にあたる2500万人以上が援助を必要とし、数百万人が深刻な食糧難に直面している。過去1年半の犠牲者は数万人に上り、1000万人以上が国内または近隣諸国に避難している。
停戦合意には至らず
スーダンでは2023年4月、アブドル・ファタハ・アル・ブルハン将軍率いるスーダン国軍(SAF)と、ブルハン氏の腹心だったモハメド・ハムダン・ダガロ将軍率いる準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との間で激しい内戦が始まった。
ジュネーブでの協議に代表団を派遣したのはRSFだけで、国軍の代表者の姿はなかった。しかし調停役と電話で連絡を取っていたという。
しかし、第一の目的である停戦については話し合われなかった。
スイスも貢献
スイス代表団を率いた外務省のシビレ・オブリスト平和人権部副部長は報道陣に対し、調停者グループを代表し「民間人が苦しむこと」がなくなるようすべきだと指摘。紛争が「壊滅的な結果をもたらすことを非常に懸念している」と付け加え、さらなる話し合いに応じる用意があるとも述べた。
英語からの翻訳編集: 宇田薫
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