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世界の特許出願、中国が首位 日本3位、スイス8位

両手を前に出して会見で説明するスーツ姿の閣僚
総出願件数は前年比0.5%増の27万3900件だった Keystone-SDA

世界知的所有権機関(WIPO、本部ジュネーブ)は17日、昨年の国際特許出願件数の統計を公表した。国別では中国が出願件数の4分の1以上を占め首位を維持し、米国と日本が続いた。スイスは8位だった。

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WIPOによると外部リンク、総出願件数は前年比0.5%増の27万3900件だった。デジタル通信が出願件数全体の10.5%を占めた。

出願件数が最も多かったのは中国(7万160件)で、米国(5万4087件)、日本(4万8397件)、韓国(2万3851件)、ドイツ(1万6721件)が続いた。

米国は3年連続、日本とドイツは2年連続で出願件数が減少した。スイスも5398件から5324件に減少した。一方で、中国と韓国の出願件数は増加した。韓国は前年比7.1%増となり、27年連続の増加を記録した。

企業別で上位50社にランクインしたスイス企業はなかった。しかし、学術機関別では連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)が大幅に順位を上げ41位にランクした。

ノバルティスはランクアップ

商標の国際登録出願件数は2年連続で減少していたが、昨年は前年比1.2%増の6万5000件だった。国別では米国が1万1270件で最も多く、ドイツ(6449件)、中国(5828件)が続いた。スイスは3486件で6位を維持し、日本は7位にランクインした。

出願人別ではバーゼル拠点の製薬大手ノバルティスが193件で前年より順位を2つ上げ2位となった。

デザインなどを対象にした意匠の国際登録出願件数は前年比6.8%増の2万7161件だった。4年連続で増加した。中国が4870件でトップとなり、ドイツ(4218件)、米国(3034件)、イタリア(2249件)、スイス(2109件)が続いた。日本は9位だった。

英語からの翻訳:大野瑠衣子

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