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子どもたちの笑顔が溢れるGZ

GZ Schindlergutの絵画教室の風景。

(swissinfo.ch)

「冬がこわ~い!」。小さい子どもを持つ親なら夏の終わりに一度や二度、こんな弱音を吐いたに違いありません。砂遊び、水遊び、散歩にピクニック。短い夏の間、ここぞとばかりに思いっきり野外で子どもたちを遊ばせていると「寒い冬はいったい何をして過ごせばいいの?」と不安を感じてしまうものです。こんな時こそコミュニティーセンターの充実したプログラムを利用しない手はありません。

 チューリヒ市には「ゲマインシャフツツェントルム(Gemeinschaftszentrum/GZ ゲーツェット)」と呼ばれるコミュニティーセンターが18カ所あります。そこではベビーマッサージから大人向けのヨガ講座やドイツ語講座まで、とにかく幅広いプログラムが催されています。ほかの施設と比べると料金が割安なのもGZの特徴です。また、日本人が主催する親子サークルやお勉強サークルもGZ内のスペースを利用して開かれています。私が知っているだけでもオーリコン(Oerlikon)の「まつぼっくり」、ブヘッグ(Buchegg)の「あひるクラブ」、ホイリード(Heuried)の「Heuried子供クラブ」、シンドラーグート(Schindlergut)の「どんぐり」(今年で終了)と「ひまわり」と数多くあり、日本人の子どもたちや親たちにとって欠かせない交流の場になっています。GZは老若男女、さまざまな背景とニーズを持った人たちが集う実ににぎやかな場所です。

(swissinfo.ch)

 GZのプログラムの中でも私が気に入っているのは子ども向けの絵画教室。「教室」といってもこれといった指導はなく、子どもたちは壁に貼ってもらった大きな画用紙を前に気の向くままに絵の具を重ねていくだけです。洋服が汚れないように大人用のシャツを重ね着して、まるでお化けのような出で立ちの子どもたちですが、彼らの真剣な眼差しは画家も顔負けです。後片付けのことを考えると自宅ではなかなか絵の具を使おうという気にはなりませんが、ここだったらどんなに汚しても大丈夫。親もおおらかな気持ちになって子どもと一緒に楽しめます。何度か行くと子どもの成長過程も見られ、とてもいい記念になります。この絵画教室は1回3フラン(約250円)程度と実に良心的な値段。さらに事前予約の必要がない気軽さも嬉しい点です。また、大人用の絵画教室もあり、子どもだけでなく大人もクリエイティブな時間を持つことができます。

(swissinfo.ch)

 カレンダーは12月。イエス・キリストの降誕を待つ期間「アドベント(advent)」が始まり、町はクリスマスマーケットや華やかなイルミネーションで賑わいを見せています。こうした季節感を大切にするのもGZのいいところ。私たち一家もさっそくキャンドル作りを体験してきました。やり方はすごく単純。溶かしたろうの中にキャンドルの芯になるひもを静かに入れ、それから水の中に入れて冷まします。この作業を何度も何度も繰り返して少しずつ形を作っていきます。白、黄、赤、だいだい、青、緑、紫、黒の8色の壷の間を行き来しているうちに、不思議と「自分らしさ」が出てくるから面白いものです。子どもだけでなく大人も「自分だけのとっておき」を作ろうと心を込めて作業に打ち込む姿が印象的でした。私たちが作った2本のキャンドルは合わせて約330グラムで代金は約12フラン(約1000円)。子どもがお小遣いで楽しめるぐらいの価格設定なので、何本も作りたくなってしまいます。

 そのほかにも、4本のキャンドルを立てたクリスマスリース「アドベントクランツ」を作ったりお菓子の家を作ったりと、楽しそうな企画がまだまだあります。肩肘を張らず気軽に立ち寄れるところがGZの魅力。寒いからといって家にこもらず、親子やお友だち同士で興味のあるイベントや講座に参加してみてはどうでしょう。イベントに参加しなくても、カフェでコーヒーを飲みながら子どもたちの笑い声に耳を傾けるのもまた楽しいものです。きっと新しい冬の楽しみ方を発見できるに違いありません。

中村クネヒト友紀

プロフィール:中村クネヒト友紀

2007年にスイスに移住。現在ドイツ人の夫と2歳の長女と共にチューリヒ州に暮らす。職業、翻訳者。趣味は染織、キャンプ、山歩き。近頃は子どもを通じてスイス人と知り合う機会が増えて嬉しいものの、スイスドイツ語には悪戦苦闘中。

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