スイスの山で発生した死亡事故が2年連続で減少した。スイスアルペンクラブ(SAC)によると、昨年、登山やスキー中の事故などで死亡した人は154人で、前年より8%減少した。例年に比べ雪が少なかったこと、夏場に不安定な天候が続き登山客が少なめだったのが要因という。
このコンテンツが公開されたのは、
原因は登山、ハイキング中の事故、高山病のほか、スキー、マウンテンバイク乗車中の事故など。前年は179人、15年は213人だった。
このうちハイキング、登山中の事故による死者は103人で、前年比8%減。スキー登山、ロッククライミング、雪崩による死亡事故はいずれも減少した。ただハイキング中の事故で死亡した人は前年比11人増の54人だった。SACによると、103人のうち、外国人は43人。隣国ドイツ、イタリアが目立った。
また、性別でみると、男性が女性の4倍以上に上った。
スイスのアルプス地方、ジュラ山脈地方で救助隊に助け出されたのは2712人に上り、前年に比べ4%減少した。
SACは数が減少した主な要因として昨年1~4月の山間部の雪不足を挙げた。また夏場に天気が変わりやすい状態が続き、観光客の足が遠のいた可能性があるという。
続きを読む
おすすめの記事
スイスで旅行中に死んだらどうなる?
このコンテンツが公開されたのは、
もしあなたがスイスを旅行中、ハイキングコースでの転落事故や、突然の心臓発作で死んでしまったら?遺体の引き取りや保険金の手配など、何をどうすればよいのだろう?
もっと読む スイスで旅行中に死んだらどうなる?
おすすめの記事
15分以内に駆けつける航空救助隊、その活動の舞台裏
このコンテンツが公開されたのは、
何千という人の命を救ってきたスイスの航空救助隊「レガ(REGA)」。その歴史は、スイスの救急活動の歴史そのものでもある。写真集「レガ-その舞台裏」では、1952年に設立されたスイスが誇る「空飛ぶ救急隊」の、当時から現在までの救助活動の様子を写した貴重な写真が収められている。
もっと読む 15分以内に駆けつける航空救助隊、その活動の舞台裏
おすすめの記事
夏はレスキュー隊が大忙し
このコンテンツが公開されたのは、
人命を左右するのは、現場の位置と状況を正確に伝えることと、一秒でも早い救助開始。最近は携帯電話からの救助要請が少しずつ増え、携帯電話の普及は迅速な救助隊の活動にも一役買っている。 夏の事故が多い スイスは湖畔や川沿いの…
もっと読む 夏はレスキュー隊が大忙し
おすすめの記事
空飛ぶ救助隊レガ、出動件数が増加
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの航空救助隊「REGA」がまとめた2017年の報告書で、緊急出動件数は国内外合わせて1万5958件(前年比5.7%増)と過去最高だったことがわかった。
もっと読む 空飛ぶ救助隊レガ、出動件数が増加
おすすめの記事
創立60周年を迎えたレガ航空救助隊に新たな挑戦
このコンテンツが公開されたのは、
レガ航空救助隊は、負傷した大人と子どもを事故現場から病院までヘリコプターで搬送し、後日、全3機のジェット機でそのほかの子どもたちを帰国させた。今回の救助は、レガの創設以来60年間の歴史の中で最大級のものとなった。 人道…
もっと読む 創立60周年を迎えたレガ航空救助隊に新たな挑戦
おすすめの記事
ドクターヘリ「Rega(レガ航空救助隊)」
このコンテンツが公開されたのは、
スイスにはRega(レガ)という航空救助隊があります。彼らは山岳地帯の多いスイスでヘリを使って遭難の救助活動を行うほか、ヘリやジェット機で交通事故にあったけが人や急病人を病院へ搬送します。また必要によってスイス国外でも…
もっと読む ドクターヘリ「Rega(レガ航空救助隊)」
おすすめの記事
スイスの山岳地域で洪水、都市部でも浸水
このコンテンツが公開されたのは、
同日夜までの報告によると、けが人や死者は出ていないもよう。降水量も減り、夜にはヴァレー/ヴァリス地方や中央スイス地方で状況はひとまず落ち着いた。しかし、アーレ(Aare)川など中央平野部を流れる川では水位が上昇している。…
もっと読む スイスの山岳地域で洪水、都市部でも浸水
おすすめの記事
雪崩で3人が死亡
このコンテンツが公開されたのは、
ベルナー・オーバーラント予審部およびベルン州警が3日に行った発表によると、3日午前11時30分にクムリ ( Chummli ) 地域の東壁で1回目の雪崩が発生し、山スキー客1人が雪崩に巻き込まれた。 救急医の死 同じグ…
もっと読む 雪崩で3人が死亡
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。