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スイスアルプスで17歳日本人が氷河の割れ目に落ち死亡

モンテローザヒュッテ
モンテローザ・ハット(左前の建物)の前に広がる氷河地帯。後ろにそびえるのはマッターホルン Keystone

スイス南部ヴァレー州の警察は10日、スイス最高峰の山モンテローザ外部リンク(4634メートル)の標高3200メートル地点で、日本人男性(17)が氷河の割れ目に落ち死亡したと発表した。

 州警察と救助隊の発表によると、男性はチューリヒ州ヴィンタートゥール在住。10日正午ごろ、ゴルナー氷河地帯で、深さ12メートルのクレバスに転落。父親が救助隊に通報し、男性はヘリコプターで搬送されたが、死亡が確認された。

>>スイスアルプスで相次ぐ死亡事故

 男性は父親と二人で9日、ツェルマットからロープウェーでトロッケナーシュテーク駅まで上がり、ゴルナー氷河地帯を歩いて宿泊拠点施設「モンテローザ・ハット外部リンク」(2883メートル)に到着。二人は靴とアイゼン(滑り止めのため靴底に装着するスパイク付きの登山用具)姿でロープや緊急時の装備を持っていなかったため、施設職員がハイキングを中断してヘリコプターでツェルマットに戻るよう勧めた。二人はこの宿に宿泊。翌朝、ヘリコプターが到着する前に外を歩いていたところ、施設から約1キロメートル離れた地点でクレバスに転落したという。救助隊は、この二人がガイドを連れておらず、アルプス登山の経験がなかったとしている。

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 州警察が当時の事故状況を詳しく調べている。

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