スイス連邦統計局によると昨年、国内の難民申請者保護施設で813件の犯罪が発生したことが分かった。性犯罪が前年に比べ6割増加したという。
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件数全体では「アラブの春」を受けて中東からの難民が増えた2012年の1413件に比べると大幅に減少したが、いずれも600件以下だった14、15年に比べて数の増加が目立った。
性的暴行が前年比13件増の33件。このうち8件は強姦(ごうかん)で、6件は子供への暴行だった。
殺人は1件、殺人未遂は3件、傷害は計80件だった。このほか窃盗が70件、器物損壊が61件だった。
ただ、スイス全体の犯罪発生件数に占める割合は0.2%(16年時点)と極めて小さい。統計には26州のうち、二つの州の数値が含まれていない。
スイスでは昨年、1万8088人が難民申請した。前年比33.5%の減少で、2010年以降最も少なかった。
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ある難民は、自分がスイスに行き着くなど思ってもみなかった。彼はジンバブエを出発した飛行機の中で、自分がその国について知っていることがあるかを考えてみた。しかし思い浮かぶことはあまりなかった。
「チョコレートの国ということは知っていた」と、難民のマンボ・ムホズイェニコノさんは話す。故郷を逃れた彼は、匿名を条件に取材に応じてくれた。チューリヒ近郊に暮らし始めて7カ月が経つ。
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