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秋にインフルエンザ大流行の恐れ

Keystone

新型インフルエンザの感染速度は速い。連邦内務省保健局は、この秋に通常のインフルエンザの5倍の感染者が出ると予想している。トーマス・ツェルトナー局長は7月9日に記者会見を行い、「平手打ちを食わせるほどの勢いだ」と述べた。

このコンテンツは 2009/07/10 09:24

だが、現在の感染状況はまだ「おとなしい」方であり、病状も季節性インフルエンザと変わりがない。ただし、ウイルスはこれまでの世界的大流行 ( パンデミック ) に比べてかなり速いスピードで世界中に広がっている。

感染したら1週間の自宅休養

新型インフルエンザ ( H1N1型 ) に感染する可能性が特に高いのは、幼児や青少年、慢性患者、妊婦などだ。新しいウイルスに対する免疫がまだできていないため、秋には最高200万人の感染者が予想されるという。ツェルトナー氏は
「医師や病院だけでなく、経済界も大流行に対する準備を怠ってはならない」
と警告する。

そして
「慌ただしい夏を送って気力や体力を消耗したと感じる人、四肢に痛みを感じる人、鼻水が出たり下痢をしたりする人は、これらの症状がなくなるまで自宅にとどまり、1週間寝ていた方がよい」
と各人が自己責任を持つように呼び掛けた。

インフルエンザの症状が出たと感じたとき、必ずしも医者のもとに駆けつける必要はないが、感染した恐れがある場合は、ツェルトナー氏はかかりつけの医者に電話で相談することを薦める。
「また、くしゃみや咳が出るときにはティッシュを口に当て、手持ちがない場合はひじ関節の内側に向けてするように」

ツェルトナー氏はさらに、医者のところへ行くなど、症状があるにもかかわらず家を出なければならない場合にはマスクの着用を奨励する。1番の予防策は、定期的にせっけんでよく手を洗い、握手やキス、抱擁を避けることだ。

ワクチンの在庫は十分

連邦保健局 ( BAG/OFSP ) はスイス政府の委託を受け、十分な量のワクチンを確保するために「グラクソ・スミスクライン社 ( GSK ) 」および「ノバルティス社 ( Novartis ) 」の両社と契約を結び、1300万本を準備した。これによって、スイスに住む人は全員、希望すれば新型インフルエンザに対する予防接種を受けることができることになった。連邦保健局はこれから予防接種を奨励する作業を進めていく意向だ。

また、連邦保健局はこれまでに、国民が新型インフルエンザの世界的大流行にどのように備えているかを調べるアンケート調査を実施している。その結果によると、回答者のほぼ全員が新型インフルエンザの存在を知っていたが、大半がスイスでの流行に懐疑的だった。また、自分は感染しないと思っている人も半数以上に上った。スイスの保健当局は国民から大きな信頼を寄せられており、回答者の89%がパンデミックに対する準備がよく整っている、あるいは非常によく整っていると答えている。

7月9日現在、新型インフルエンザの感染者数は世界中で10万人を超えた。欧州連合 ( EU ) 疾病対策センター ( ECDC ) の最新のデータによると、感染者数が最も多いのは依然としてアメリカで、4月末以降3万4000人が、またメキシコでも1万人以上が確認されている。死者の総数は約400人だ。スイスでは127人が感染、死者は出ていない。

抗インフルエンザウイルス剤のタミフルに対して耐性を示すケースもこれまでに3件確認されているが、世界保健機関 ( WHO ) はあまり心配しておらず、ケイジ・フクダ事務局長補代理は
「これらは散発的なケースであり、( 耐性を持ったウイルスの ) 感染が広がる兆候はない」
と述べている。

swissinfo.ch、外電

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