スイスの犯罪件数、5年連続で減少
連邦統計局は26日、昨年の犯罪統計を発表し、刑法犯認知件数は43万9千件(前年比6.1%減)で、2012年から5年連続で減少したことがわかった。2012年比では17万件の大幅減となった。
このコンテンツは 2018/03/27
とりわけ窃盗や強盗、および非居住者(不法滞在者、外国人)による犯罪件数が大幅に減少した。
全体の3分の2を占める財産犯は、前年比で6%減少。自動車盗以外の窃盗は15%、詐欺は16%減少した。
増えるサイバー犯罪と公務執行妨害
一方で警察官に対する公務執行妨害の発生件数は増加し、3千件に上った。ただ、州警察署長会議他のサイトへは警察の治安強化が背景にあるとみる。
サイバー犯罪も増加し、データの不正取得は9%、システムの不正アクセスは4%増加した。
非居住者による犯罪は減少
不法滞在の外国人による刑法犯の認知件数は約5%減少した。全体の79%はスイス在住の外国人とスイス人によるもの。
州警察署長会議は声明他のサイトへで、統計結果を「極めて前向き」だと評価。このような犯罪率の減少は、スイスが直面する「複雑化する治安情勢」に照らせば非常に注目に値すると付け加えた。

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