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スイス・リーに巨額の損失

ジャック・エイグレイン氏の影は薄くなるばかり Keystone

世界第2大手の再保険会社「スイス・リー ( Swiss Re ) 」は、2008年の業績としておよそ10億フラン ( 約770億円 ) の損失を計上する見込みだと発表した。このため、アメリカの投資家ウォーレン・バフェット氏から30億フラン ( 約2300億円 ) の融資を受けるという。今後の市場の動向によっては、さらに20億フラン ( 約1550億円 ) の融資が検討される。

2月5日に行われた発表の際、最高経営責任者 ( CEO ) のジャック・エイグレイン氏は昨年の業績に対する失望を隠せなかった。今回の赤字は金融投資部門の60億フラン ( 約4600億円 ) の損失によるところが大きいが、コアビジネスは順調だという。

喜ぶバフェット氏

 スイス・リーは、2007年に42億フラン ( 約3200億円 ) の純利益を計上したが、2008年第3四半期にはすでに赤字に転落。最近になって、第4四半期の損失はさらに増えたという噂が広まっていた。経済アナリストの中からは、国家援助が必要になるという声も聞かれるほどだった。

 しかし、バフェット氏の投資会社「バークシャー・ハサウェイ ( Berkshire Hathaway ) 」が、昨年1月に行った3%の出資に続いて30億フランの追加出資を行うと発表。コミュニケによると、バフェット氏は利子12%という好条件の出資を喜んでいるという。バフェット氏はこれにともない、疑問視され出したCEOとしてのエイグレイン氏の立場を強化したことになる。2008年の最終的な業績報告は2月19日に発表される予定だ。

swissinfo、外電

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