The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

連邦内閣、マルティン・シュレーゲル氏をスイス中銀新総裁に任命

マルティン・シュレーゲル氏
マルティン・シュレーゲル氏 Keystone-SDA

連邦内閣はスイス国立銀行(SNB、中銀)の新総裁に予想通りマルティン・シュレーゲル副総裁を任命した。就任は10月1日付。ペトラ・チュディン氏が新たな理事会メンバーとなる。

アントワーヌ・マルティン氏が副総裁に就任する。2012年4月から総裁を務めるトーマス・ジョルダン氏は今年9月末で退任する。シュレーゲル氏はジョルダン氏の「愛弟子」と言われ、多くのオブザーバーが就任を確実視していた。

シュレーゲル氏は2003年にSNBに入行。2022年に副総裁としてSNB理事会(委員3人)のメンバーに選出された。

ジョルダン総裁の功績

ビール(ビエンヌ)出身のジョルダン総裁は1997年にSNBに入行。2007年5月に理事に任命された。2012年4月、フィリップ・ヒルデブラント前総裁の辞任を受け、危機に陥っていたSNBのかじ取りを引き継いだ。ヒルデブラント氏は当時の妻による外国為替取引が問題となり、辞任に追い込まれた。

ヒルデブラント総裁時の2011年に導入されたフランの対ユーロ上限の撤廃(2015年)は、ジョルダン総裁在任中の大きな決定事項の1つ。2014年のマイナス金利導入、2022年の廃止も同様だ。

新型コロナウイルス感染症パンデミックと中小企業向け融資プログラムへの流動性供給もジョルダン氏の任期中に行われた。昨年はUBSが経営危機に陥ったクレディ・スイス(CS)を買収するというスキャンダルがあった。

英語からの翻訳:宇田薫

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
ひまわり畑

おすすめの記事

見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。

もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部