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税関にも経済危機のあおり

国境検査ではコカインやヘロインなど強い麻薬の密輸摘発件数が倍増 Keystone

経済危機の影響で税関の収益が数年ぶりに減少した。2009年の総収入は213億フラン ( 約1兆8000億円 ) で、前年比およそ1割減となった。

このコンテンツは 2010/02/10 09:27

連邦税関事務局 ( EZV/AFD ) が2月9日に発表したところによると、今回の経済危機が歴史的な規模であることは外国取引統計にも表れており、輸出額の総計は前年比約13%減の1800億フラン ( 約15兆円 ) に縮小した。

シェンゲンの恩恵も

スイス南部の国境の町キアッソ ( Chiasso ) で記者会見を開いたルドルフ・ディートリヒ事務局長は
「これほど大幅な輸出の落ち込みは過去60年以上経験したことがなく、1944年の戦時中以来のことだ」
と述べた。

スイスは2008年12月12日からシェンゲン協定に加盟し、1年が経過した。国境警備隊のユルク・ノート隊長は
「シェンゲンによって保安水準が改善された。シェンゲン情報システム ( SIS ) にアクセスできるようになったことが大きい」
と語る。

SISのデータバンクに登録されているデータはシェンゲン圏全域でアクセスでき、税関検査の際に人物や物を照会することができる。税関事務局の統計によると、SISのおかげで3000件以上の違法行為を摘発することができた。特に大きな成果が出たのは列車における国境検査で、1353人の非合法入国者が見つかったほか、623件の身分証明書偽造、514件の麻薬犯罪が摘発された。

全体的に大幅な増加が見られたのは医薬品の密輸の摘発件数だ。前年比では倍増し、1154件が記録された。中でも多かったのは勃起不全治療薬、やせ薬、筋肉増強剤など。また、押収された食品の量も増加している。目だつのは精肉の密輸で、前年の23トンから95トンに激増した。金額にすると210万フラン ( 約1億7600万円 ) に上る。昨年は70万フラン ( 約5900万円 ) だった。

swissinfo.ch、外電

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