禁断の薬草酒「アブサン」。「緑の妖精」とも呼ばれ、その酒造はスイスに古くから伝わる
Keystone
約1世紀にわたりスイスで「禁断の薬草酒」とされたアブサン ( Absinth ) 。ニガヨモギを主原料とした蒸留酒のことで「緑の妖精」との異名も持つ。その酒造法はスイス西部ヌーシャテル州のヴァル・ド・トラヴェール ( Val-de-Travers ) に古くから伝わる。
このコンテンツが公開されたのは、
SWI swissinfo.chの国際言語サービスを統括。アラビア語、中国語、日本語、ロシア語、ポルトガル語、スペイン語編集部の責任者。国際都市ジュネーブ関連の記事も担当する。
横浜出身。1999年からスイスに在住。国際関係学の修士号を取得。国連欧州本部の朝日新聞ジュネーブ支局に15年間勤務し多国間関係とスイスのニュースを担当した後、2016年にSWI swissinfo.chに入社。
19世紀末に芸術家に愛され、ゴッホやヴェルレーヌが愛飲したことで知られるが、精神機能への影響を与える薬物だとして、スイスでは1908年から2005年までアブサンの製造販売は禁止されていた。
さまざまな飲み方があるが、一般に、アブサンに好みの水量を注ぎ、専用スプーンでかき混ぜ、白濁になったお酒を飲む。アブサンをしみこませた角砂糖に火をつけ、上から水をかけてそれをアブサンと一緒にゆっくりとスプーンで混ぜて溶かしてから飲むこともある。
現在は、ジュネーブでも製酒造されている。
続きを読む
おすすめの記事
緑の妖精
このコンテンツが公開されたのは、
ヌーシャテル州ジュラ地方ヴァル・ド・トラヴェール ( Val-de-Travers ) に古くから伝わる火酒アブサン ( Absinth ) 。1908年から2005年までアブサン造りは禁止されており、人々は不満を募らせ…
もっと読む 緑の妖精
おすすめの記事
スイスでは4人に1人が喫煙者 では他の国は?
このコンテンツが公開されたのは、
下のグラフは、アルコール、たばこ、大麻の摂取に関する国際比較データで、経済協力開発機構(OECD)によれば、摂取量が最も多い国では摂取量・比率が過去最多に、最も少ない国では過去最小になっているという。 アディクション…
もっと読む スイスでは4人に1人が喫煙者 では他の国は?
おすすめの記事
お酒をよく飲むのは中年層
このコンテンツが公開されたのは、
同協会の委託によって実施された調査によると、日常アルコールを消費しているのは特に中年層に多いことがわかった。 販売禁止よりも飲酒習慣に関与を 消費されているアルコールとしてはワインやビールが多いとのこと。飲酒量が最も多…
もっと読む お酒をよく飲むのは中年層
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。