スウォッチ・グループの新本社は木造。プリツカー賞建築家の坂茂氏が手掛けた
Keystone / Peter Klaunzer
スイス北西部ベルン州ビール(ビエンヌ)にスウォッチ・グループの新本社が完成した。世界最大級の木造建築を設計したのは日本人建築家の坂茂氏だ。
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ニック・ハイエク最高経営責任者(CEO)は3日、「この新本社に2億2千万フラン(約240億円)を投じた。うち1億2500万フランはスウォッチブランド単独の予算だ」と説明した。
建築に5年かけた新本社は、坂茂建築設計外部リンク(東京)が手掛けた。坂氏は建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を2014年に受賞している。
新本社は長さ240メートル、幅35メートルと細長い形状の5階建て。全体を覆う格子状のシェル(貝殻構造)は木造で、資材はスイスの森林から採取した。延べ2万5千平方メートルのスペースがあり、スウォッチ・インターナショナルとスウォッチ・スイス本社の全部局が入居する。
新本社の内部
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隣接する同グループ子会社のオメガ工場も坂茂氏が設計した。スウォッチやオメガブランドの時計を展示する自社美術館もこの地にある。
スウォッチ・グループのナイラ・ハイエク会長は「この新本社を父に捧げる」とコメントした。父親でグループ創業者のニコラス・ハイエクは2010年に死去している。
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