The Swiss voice in the world since 1935
トップ・ストーリー
スイスの民主主義
ニュースレターへの登録

スイス派遣業界に大打撃 コロナ危機で

工場で働く男性
スイスには約36万人の派遣社員がいる Keystone / Alessandro Della Valle

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による規制措置の影響で、スイスの派遣社員の労働時間数は約23%減少した。

人材派遣会社連盟swissstaffing外部リンクが先月29日に発表したレポートによると、フランス語圏とイタリア語圏の方が、ドイツ語圏よりも受けた打撃が大きかった。レポートの数字は今年第2四半期と前年同期を比較した。

同連盟は、下半期の見通しも暗いと予測する。「6月にロックダウンが緩和されたにもかかわらず、まだスイス全体で企業活動の力強い回復が見られない。それが将来の懸念材料だ」と声明で述べた。「ただ、スイスのフランス語圏とイタリア語圏では、幸いにも回復のスピードが速い」と付け加えた。

議会は現在、操業短縮制度が適用された従業員への補償継続を可能にする法案を議論しているが、同連盟は派遣労働者を対象に含めるよう求めている。

操業短縮制度の賃金補償は来月末に終了する予定で、その後の失業者増が懸念される。Swissstaffingによると、現在約2万人の派遣社員が政府からの手当を受けている

複数の大手企業はパンデミックを受け今後数年間、人員削減を行うと発表。特に観光セクター・空港関連が目立つ。

政府は、今年の国内総生産(GDP)が6%以上落ち込むと予想している。

人気の記事

世界の読者と意見交換

ニュース

スイス公共放送協会

おすすめの記事

スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も

このコンテンツが公開されたのは、 スイス放送協会(SRG SSR)は政府の予算削減を踏まえた組織再編計画を発表した。4言語圏の放送局のスポーツ、ドラマ、制作、配給、人事、財務、ITサービスなど各部門を縦割りで再編成する。

もっと読む スイス公共放送協会、大規模な組織再編計画を発表 人員削減も
財布

おすすめの記事

スイスでは現金のチップが主流

このコンテンツが公開されたのは、 スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。

もっと読む スイスでは現金のチップが主流
プラタナス

おすすめの記事

プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究

このコンテンツが公開されたのは、 スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。

もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
ひまわり畑

おすすめの記事

見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

このコンテンツが公開されたのは、 スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。

もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部

SWI swissinfo.ch スイス公共放送協会の国際部