カンヌ国際映画祭、ゴダール監督が特別賞を受賞
19日に幕を閉じた第71回カンヌ国際映画祭で、スイス・フランスのジャン・リュック・ゴダール監督(87)が特別賞「スペシャル・パルムドール」を受賞した。同映画祭に出品された監督の最新作「Le Livre d’Image(原題)」と、長年の映画界への功績をたたえられた。
女優のケイト・ブランシェット審査委員長は、ゴダール監督を「映画を変え続けてきた人物」とたたえ、最新作は「他の映画とは一線を画している」と高く評価した。ゴダール監督は授賞式に出席しなかったが、ソーシャルメディアを通じて記者会見を行った。
ゴダール監督は2010年に米アカデミー名誉賞、2年後の12年にはスイス映画名誉賞をそれぞれ受賞している。
ゴダール監督はフランス・パリでスイス人の父親とフランス人の母親のもとに生まれた。1953年からスイス国籍を保有。ジャン・ポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ出演の「勝手にしやがれ」は1960年にベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)を受賞した。
ゴダール監督はこれまでに40本以上の映画、映像作品を手がけた。代表作に「気狂いピエロ」のほか「ワン・プラス・ワン/悪魔を憐れむ歌」や「さらば、愛の言葉よ」などがある。
今年の最高賞パルムドールは是枝裕和監督の「万引き家族」が受賞。審査員特別グランプリはスパイク・リー監督(米国)の「BlacKkKlansman(原題)」が輝いた。

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