スイスの国際語学教育機関イーエフ・エデュケーション・ファースト(EF)が発表した「EPI英語能力指数」の2022年版最新ランキングで、スイスは欧州域内で23位と、欧州諸国の中では英語能力が低い国の一つであることが明らかになった。
このコンテンツが公開されたのは、
独語圏日刊紙ターゲスアンツァイガー日曜版が16日報じた外部リンク。
世界の111カ国・地域を対象にした世界ランキング外部リンクでは、スイスはセルビアとナイジェリアに続く29位だった。スイスでは、若年層は高齢層よりも、女性は男性よりも英語力が低かった。スコアが最も高かったのは31~40歳のグループで、最も低かったのは18~25歳のグループだった。
ランキングの1位はオランダで、シンガポールとオーストリアが続いた。スカンジナビア諸国も上位にランクインした。日本は80位だった。
ターゲスアンツァイガー日曜版は、公用語が4つある国で暮らすスイス人は自己に対し「生まれながらにしてポリグロット(多言語話者)で、世界言語に精通している」といったイメージを抱きがちだが、実のところスイス人は英語を話すことはできても、思っているほど英語能力に優れているわけではない、と結論づけた。
同ランキングはEFがオンラインで無料公開している英語力測定テスト「EF SET(エフセット)」の結果を元に作成した。2022年は210万人(女性55%、男性45%、平均年齢25歳)がテストを受けた。
英語からの翻訳:大野瑠衣子
おすすめの記事
スイスでX離れ進む
このコンテンツが公開されたのは、
スイスで「X」から撤退を表明する企業や著名人が相次いでいる。
もっと読む スイスでX離れ進む
おすすめの記事
スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究者たちが、キノコで発電する電池を開発した。農業や環境研究に使われるセンサーに電力を供給できるという。
もっと読む スイスの研究者、キノコで発電する電池を開発
おすすめの記事
ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
このコンテンツが公開されたのは、
米ヘルスケア大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は、スイスでの人員削減を計画している。
もっと読む ジョンソン・エンド・ジョンソン、スイスでの人員削減を計画
おすすめの記事
「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
このコンテンツが公開されたのは、
スイス最大手のUBS銀行の資料室には、第二次世界大戦中の行動に関する秘密がまだ残されている可能性がある――。過去にスイスの銀行と独ナチス政権とのつながりを調査した歴史家、マルク・ペレノード氏は、再調査の必要性を強調する。
もっと読む 「スイス銀行のナチス関連口座は再調査を」 歴史家ら提唱
おすすめの記事
スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
このコンテンツが公開されたのは、
スイスインターナショナルエアラインズ(SWISS)のブカレスト発チューリヒ便が先月オーストリアのグラーツで緊急着陸した後、客室乗務員(23)が死亡した事件で、死因は酸欠だったことが分かった。複数のスイスメディアが報じた。
もっと読む スイス航空の緊急着陸 客室乗務員の死因は酸欠
おすすめの記事
ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
このコンテンツが公開されたのは、
ユングフラウ鉄道グループは、ユングフラウヨッホの2024年の来場者が105万8600人となり、2015年以来6度目の100万人の大台を超えたと発表した。
もっと読む ユングフラウヨッホ、2024年の来場者が100万人を突破
おすすめの記事
2024年のスイスの企業倒産件数、過去最高に
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは2024年の企業倒産件数が過去最高を記録した。
もっと読む 2024年のスイスの企業倒産件数、過去最高に
おすすめの記事
国民投票に向けた署名がまたも偽造
このコンテンツが公開されたのは、
医療品の安定供給を求める国民投票に向けて集められた署名のうち、3600筆以上が無効な署名だったことが明らかになった。
もっと読む 国民投票に向けた署名がまたも偽造
おすすめの記事
スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト
このコンテンツが公開されたのは、
1964年東京オリンピックで銀メダルを勝ち取ったスイス人柔道家のエリック・ヘンニ(Eric Hänni)さんが25日、86歳で死亡した。スイス柔道・柔術協会が発表した。
もっと読む スイスの柔道家エリック・ヘンニ、86歳で死去 東京五輪柔道銀メダリスト
おすすめの記事
スイス、「若すぎる」子犬の輸入を禁止
このコンテンツが公開されたのは、
スイスは来年2月1日から、生後15週未満の子犬の商業輸入を禁止する。安易なネット購入を抑止するのが狙い。
もっと読む スイス、「若すぎる」子犬の輸入を禁止
続きを読む
おすすめの記事
変わりゆくスイスの方言
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの人口の大多数を占めるドイツ語圏では、方言を話せないとすぐに疎外感に襲われる。だがフランス語圏のスイス西部では、方言をしゃべると逆によそ者扱いされる。スイスでは地域によって方言の風習が大きく異なり、そこには驚くべき理由がある。
もっと読む 変わりゆくスイスの方言
おすすめの記事
連邦議会で4カ国語に同時通訳 一体どうやって?
このコンテンツが公開されたのは、
連邦議会は年に4回、政治家が首都ベルンに集まり、さまざまな政治課題を議論し、投票を行う。ただスイスは公用語が4つあり、政治家の母国語もドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と異なる。議会の公式通訳の1人は、全員に現場で起きていることを等しく理解してもらうのはとても難しく、ストレスは多いがやりがいがあると話す。
もっと読む 連邦議会で4カ国語に同時通訳 一体どうやって?
おすすめの記事
4つの公用語を持つスイス、不便じゃないの?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語だ。日本人には特異に映るが、当のスイス人たちはどう感じているのだろうか。
もっと読む 4つの公用語を持つスイス、不便じゃないの?
おすすめの記事
スイスと4つの公用語
このコンテンツが公開されたのは、
スイス人は複数の言語を操ることで知られている。連邦統計局の新しい報告書によると、数カ国語を話す人の割合は2014年からわずかに増えた。
もっと読む スイスと4つの公用語
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。