世界の111カ国・地域を対象にした世界ランキングでは、スイスはセルビアとナイジェリアに続く29位だった
Copyright 2021 The Associated Press. All Rights Reserved.
スイスの国際語学教育機関イーエフ・エデュケーション・ファースト(EF)が発表した「EPI英語能力指数」の2022年版最新ランキングで、スイスは欧州域内で23位と、欧州諸国の中では英語能力が低い国の一つであることが明らかになった。
このコンテンツが公開されたのは、
独語圏日刊紙ターゲスアンツァイガー日曜版が16日報じた外部リンク。
世界の111カ国・地域を対象にした世界ランキング外部リンクでは、スイスはセルビアとナイジェリアに続く29位だった。スイスでは、若年層は高齢層よりも、女性は男性よりも英語力が低かった。スコアが最も高かったのは31~40歳のグループで、最も低かったのは18~25歳のグループだった。
ランキングの1位はオランダで、シンガポールとオーストリアが続いた。スカンジナビア諸国も上位にランクインした。日本は80位だった。
ターゲスアンツァイガー日曜版は、公用語が4つある国で暮らすスイス人は自己に対し「生まれながらにしてポリグロット(多言語話者)で、世界言語に精通している」といったイメージを抱きがちだが、実のところスイス人は英語を話すことはできても、思っているほど英語能力に優れているわけではない、と結論づけた。
同ランキングはEFがオンラインで無料公開している英語力測定テスト「EF SET(エフセット)」の結果を元に作成した。2022年は210万人(女性55%、男性45%、平均年齢25歳)がテストを受けた。
英語からの翻訳:大野瑠衣子
おすすめの記事
スイスでは現金のチップが主流
このコンテンツが公開されたのは、
スイスのレストランでクレジットカードやスマホ決済が普及しているが、チップは今も現金で払うのが主流だ。消費者の多くは、チップが確実にスタッフの手元に入るようことを重視している。
もっと読む スイスでは現金のチップが主流
おすすめの記事
プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの研究所が新たな研究結果を発表し、プラタナスは猛暑でも冷却効果を発揮することが分かった。樹木の冷却効果は30~35℃で限界に達するという既存の仮説を覆す結果が出た。
もっと読む プラタナス、猛暑でも冷却効果 スイスの研究
おすすめの記事
スイス国立銀行、政策金利ゼロに引き下げ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス国立銀行(中銀、SNB)は19日、政策金利を0.25%引き下げて0%にすると発表した。
もっと読む スイス国立銀行、政策金利ゼロに引き下げ
おすすめの記事
欧州外相、ジュネーブでイラン外相と核協議へ
このコンテンツが公開されたのは、
メディア報道によると、ドイツ、フランス、英国の外相は20日、スイス・ジュネーブでイラン外相と核協議を行う見通しだ。
もっと読む 欧州外相、ジュネーブでイラン外相と核協議へ
おすすめの記事
スイス議会、超富裕層への相続税案を否決 対案なく国民投票へ
このコンテンツが公開されたのは、
スイス上院は17日、超富裕層の相続に相続税を課し環境保護の財源にする案を否決した。
もっと読む スイス議会、超富裕層への相続税案を否決 対案なく国民投票へ
おすすめの記事
見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦鉄道(SBB)は17 日、目に見えない障がいを持つ乗客を対象としたヘルプマークの配布を試験的に開始した。外見からは分からなくても支援・配慮を必要としている人への理解を深めることを目的としている。
もっと読む 見えぬ障がい伝えるバッジ、試験配布開始 スイス連邦鉄道
おすすめの記事
ユーロスター、スイスと英国結ぶ直通列車運行へ
このコンテンツが公開されたのは、
英国と大陸欧州をつなぐ高速鉄道ユーロスターは、スイス・ジュネーブとロンドンを結ぶ初の直通列車の運行を計画している。
もっと読む ユーロスター、スイスと英国結ぶ直通列車運行へ
おすすめの記事
スイス政府、金融規制改革の最終案を発表
このコンテンツが公開されたのは、
スイス連邦内閣は6日、クレディ・スイス危機を踏まえた金融規制改革の最終案を発表した。自己資本規制を強化し、金融監督局の権限も強化する。
もっと読む スイス政府、金融規制改革の最終案を発表
おすすめの記事
スイスの元外交官50人、ガザめぐる政府の「沈黙」を非難
このコンテンツが公開されたのは、
パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルの「戦争犯罪」に関して、スイスの元外交官55人がスイス外相に共同書簡を送り、スイスの「沈黙と消極性」を非難した。政府に対して直ちに措置を講じるよう求めた。
もっと読む スイスの元外交官50人、ガザめぐる政府の「沈黙」を非難
おすすめの記事
スイスで放射能測定の合同演習
このコンテンツが公開されたのは、
スイスでは2~6日、国際チームがヘリコプターで空中の放射能測定を行っている。緊急時に広い範囲の放射能を迅速にチェックする予行演習だ。
もっと読む スイスで放射能測定の合同演習
続きを読む
おすすめの記事
変わりゆくスイスの方言
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの人口の大多数を占めるドイツ語圏では、方言を話せないとすぐに疎外感に襲われる。だがフランス語圏のスイス西部では、方言をしゃべると逆によそ者扱いされる。スイスでは地域によって方言の風習が大きく異なり、そこには驚くべき理由がある。
もっと読む 変わりゆくスイスの方言
おすすめの記事
連邦議会で4カ国語に同時通訳 一体どうやって?
このコンテンツが公開されたのは、
連邦議会は年に4回、政治家が首都ベルンに集まり、さまざまな政治課題を議論し、投票を行う。ただスイスは公用語が4つあり、政治家の母国語もドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と異なる。議会の公式通訳の1人は、全員に現場で起きていることを等しく理解してもらうのはとても難しく、ストレスは多いがやりがいがあると話す。
もっと読む 連邦議会で4カ国語に同時通訳 一体どうやって?
おすすめの記事
4つの公用語を持つスイス、不便じゃないの?
このコンテンツが公開されたのは、
スイスの公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語だ。日本人には特異に映るが、当のスイス人たちはどう感じているのだろうか。
もっと読む 4つの公用語を持つスイス、不便じゃないの?
おすすめの記事
スイスと4つの公用語
このコンテンツが公開されたのは、
スイス人は複数の言語を操ることで知られている。連邦統計局の新しい報告書によると、数カ国語を話す人の割合は2014年からわずかに増えた。
もっと読む スイスと4つの公用語
swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。
他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。