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スイスからメキシコの「チョコレート王」になった男

ジャンフランコ・アルノルディさんの生涯は、まるで絵に描いたサクセスストーリーのようだ。若くしてメキシコへ移住を決意したアルノルディさんは、そこで初のホワイトチョコレート製造者になる。彼が創業したチョコレート店は、今や数億円規模の企業にまで発展した。(SRF/swissinfo.ch)

このコンテンツは 2018/01/03

アルノルディさんの製菓業界での経歴は長い。ルガーノのヴァニーニ洋菓子店で菓子職人として技術を身に付け、19歳になった頃にはすでにショコラティエ(チョコレート専門の菓子職人)のチーフを務めていた。後にグシュタードとルツェルンの高級ホテル「パレスホテル」を経て、バルセロナの「リッツ」でチョコレート作りに励んだ。

やがてスイスだけでは窮屈に感じるようになったアルノルディさんは、メキシコの革命的な空気に感銘を受け、移住を決意。1956年、メキシコシティーにヒルトンホテルがオープンしたのを機に1年契約で就職した。そしてヒルトンホテルを転々とした後にメキシコ人女性と結婚し、68年にはメキシコシティーに自分のチョコレート店を創業した。

文化の違いに戸惑いはあったが、会社は順調に成長した。当時のメキシコ人にとってチョコレートはココアと砂糖で作った飲み物か、鶏肉を漬け込む時に使うスパイシーなソースでしかなかった。そのため固形のチョコレートを食べることにまず慣れてもらう必要があった。

アルノルディさんの店はメキシコに25店舗ある。「高品質のチョコレートを作り続けることは容易ではない」。既に店の経営と拡大戦略を息子に任せているアルノルディさんは、そう感慨深く語った。

シリーズ「スイスのパイオニア」:それぞれの専門分野で第一人者として国内外で活躍するスイス人に焦点を当てた。スイス公共放送SRF制作。

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(英語からの翻訳・シュミット一恵)

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