Navigation

コロナで大打撃の文化部門、財政支援強化 スイス政府

劇場、映画館、コンサートホールなどの文化施設は、新型コロナウイルス危機に伴う制限措置で大きな打撃を受けた Keystone/Gian Ehrenzeller

スイス連邦内閣は31日、新型コロナウイルス危機で深刻な影響を受けた文化セクターに対し、追加の財政援助を行うと発表した。1日から施行する。

このコンテンツは 2021/04/01 10:52
swissinfo.ch/urs

今回の決定では新たに、頻繁に依頼主が変わる有期契約労働の個人事業主も対象とする。昨年11月にさかのぼり収入損失分が補填(ほてん)される。過去の財政支援を合わせると、部分的ロックダウン(都市封鎖)が始まった昨年3月以降の損失分が切れ目なく補償されることになる。

アラン・ベルセ内務大臣は31日の記者会見で「新型コロナウイルスに伴う制限措置は、(措置が始まった)最初の時期から文化部門に深刻な打撃を与えた」と語った。

緊急支援を受けるための資産条件も緩和された。

国内の文化セクターには企業約6万3千社、労働者は約30万人いる。

スイス政府はこれまで、コロナのパンデミック(世界的大流行)に伴う文化部門の収益損失を補填する措置として4億1千万フラン(約480億円)を拠出。州も財政支援を行っている。

プロスポーツクラブへの財政支援も拡充

またシーズン中止でチケット収入が見込めないプロスポーツクラブへの財政支援策についても、選手への給与削減に関する条件を一部緩和し、支援範囲を拡充した。

政府はさらに、ワクチン接種キャンペーンの事業費として26億フランを追加で拠出する方針を閣議決定した。

また病院、高齢者施設、コロナ検査センターなどを対象とした市民防衛団(兵役につけない人が代わりに行う奉仕活動)の派遣支援を、6月末まで延長した。

連邦国防省によると、過去数カ月間で、毎週最大1500人が支援に当たった。

このストーリーで紹介した記事

JTI基準に準拠

JTI基準に準拠

おすすめの記事: SWI swissinfo.ch ジャーナリズム・トラスト・イニシアチブの認証授受

swissinfo.chの記者との意見交換は、こちらからアクセスしてください。

他のトピックを議論したい、あるいは記事の誤記に関しては、japanese@swissinfo.ch までご連絡ください。

パスワードを変更する

プロフィールを削除してもいいですか?

サブスクリプションを登録できませんでした。 再試行する。
仮登録をしました。 次に、メールアドレスの認証手続きを行ってください。 ご入力いただいたメールアドレスに自動配信メールを送信しました。自動配信メールに記載されているリンクをクリックして、ニュースレター配信手続きを完了させてください。

注目の記事を毎週、無料でお届け

ご登録いただいた方には、swissinfo.chのトップ記事をメールでお届けいたします。

SRG SSRのプライバシーポリシーでは、データ処理に関する追加情報を提供しています。