スイス軍の兵士が自宅保管している銃器で昨年、102丁が行方不明になっていることが分かった。81丁は自動小銃で、残りは拳銃だった。
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大衆紙ブリックの報道では、69丁が盗難被害に遭い、1丁は家屋の火災で破損した。32丁は見つからなかった。スイス軍の広報官ダニエル・リスト氏が、スイスの通信社Keystone-SDAに事実関係を認めた。
一方、これまで行方が分からなくなっていた26丁が見つかったという。その大半は警察が職務中に発見、軍に返還した。残りは一般市民により軍に渡された。
2018年には、107丁の紛失届が出された。2017年、軍は武器の紛失防止を呼び掛けるキャンペーンを行った。それ以来、紛失した武器が見つかったという報告は増えたが、紛失したというケースも後を絶たない。
スイスドイツ語圏の大衆紙ブリックによると、武器を紛失した場合の罰則は、懲戒処分から懲役3年の実刑判決に至ることもある。
伝統
すべての健康なスイス人男性に、兵役義務が課される。兵役訓練中は、自宅で軍用ライフルまたはその他の武器を保管する。これは、スイス軍の伝統で、危機の際にすぐ招集できるようにとの措置だ。
軍用ライフルは安全な場所に保管し、盗難はすぐに報告しなければならない。しかし、紛失届が出されるのは、軍事訓練中か、退役して銃の居所が分からなくなったときが多い。
国民皆兵のスイスは、銃所有率が世界でも極めて高い。国防省は、人口860万人のうち、200万丁以上が個人所有だとみている。
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