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ロイタルト大統領 隣国との関係と失業問題は優先課題

「スイスは謙虚な国だ。時に謙虚過ぎるくらいだ。失業率も低く抑え、世界でのイメージも決して悪くない。ただ、非常に注意深く歩を進めて行くことが肝要だ」とロイタルト大統領は話した ( 写真は6月2日の同日、国連でも行われた記者会見で ) Keystone

「失業問題は、スイスだけではなく特にヨーロッパ、またアメリカでも重要課題だ」とドリス・ロイタルト大統領は6月2日、ジュネーブで外国人記者に向け語った。

失業率はヨーロッパの平均が10 %。これは2011年も変わらないという。スイスはほかのヨーロッパ諸国より低く、現在4 %だが今後増加する傾向で「この1年間の大統領任期中の優先課題の一つだ」と明言した。

ヨーロッパ全体が一丸

 今年初めの経済協力開発機構 ( OECD ) での会合で、景気は昨年末より多少見通しが明るいとの認識だったが、実際にはユーロの下落は深刻化し、ロイタルト大統領は
 「この下落は金融危機が直接の原因ではないが、徐々に下がり急に下落した。ユーロの下落はスイスの輸出産業にとって、また観光業界にとって大きな問題だ。そのため、スイスはユーロを買い取り、ユーロ安定化に大いに貢献している」
 と述べた、

 さらに
 「ユーロが安定し強い貨幣になることは非常に大切だ。スイスは欧州連合 ( EU ) を助けることで連帯し、こうしてEU全体が一丸となって問題を解決することが重要だ。一丸となれば、世界経済の中での安定を取り戻せる。これはスイスが望んでいることだ」
 と付け加えた。

クリーン・テクノロジー

一方、大統領任期中の優先課題を総括し
 「租税問題なども含め、ドイツ、フランス、イタリアなど、隣国との対話に基づいた友好的関係の構築が最優先課題。さらにヨーロッパの中、次いで世界の中でスイスがうまく融合し、スイスの地位を高めて行くことがわたしの任務だと考えている」
 と述べた。

 失業対策も重要課題で、特に若者の雇用問題は今年中にパッケージを作り終えるという。大切なのは、企業が職を作り出すことで、政府としてはそのためにも、2国間の自由貿易協定をさらに推進させ、輸出産業を刺激していく予定だという。

 さらに、スイス経済は新しい産業を目指してしていくべきで
「クリーン・テクノロジーが未来の産業だと考えている。この分野ではスイスはかなり進んでいる。また土木工学、建築、デザイン部門も、世界でかなり高い評判を勝ち取っている。これらの分野のビジネスをもっと展開していくべきだ」
 と強調した。

里信邦子( さとのぶ くにこ) 、swissinfo.ch

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