以前のスタジアムを「丸から四角に」してチューリヒ新設スタジアムを設計するよう訴える支持者ら
© KEYSTONE / LAURENT GILLIERON
チューリヒで25日、国民投票と同時に行われた住民投票で、サッカースタジアムの新設案が53.8%で可決された。
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新スタジアムは「プロジェクト・アンサンブル」の一環として、チューリヒ中央駅の北西に位置するハードトゥルム地区に建設が予定されている。オフィス用のスペースと600戸の住宅施設が入る高層ビルも含まれる。
建設費は5億7千万フラン(約647億円)で、左派政党が推進。
プロジェクトの投資家は、新築マンションの収入で新しい競技場の資金をまかなう予定。チューリヒ市は建設費を財源から補充する必要がなくなるが、賃貸住宅の税率を引き下げることで貢献する予定だ。プロジェクト反対派は「このような減税は寛大すぎる」と主張していたが、25日の住民投票で可決された。
チューリヒにはFCチューリヒとグラスホッパーズの二つのサッカーチームがあり、陸上競技場のレッツィグルンド・スタジアムを本拠地にプレーしている。ハードトゥルムの新スタジアムは2022年のシーズンに間に合うよう完成を目指す建設。
しかし、建設予定の高層ビルに関する苦情が25日の投票の前に市に寄せられていた。また、左派の社会民主党からも本件に関し別のイニシアチブが立ち上げられており、建設計画は遅れる可能性がある。
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