スイス連邦内閣は15日、国営武器製造会社ルアグ外部リンク(RUAG)の事業変更計画を承認した外部リンク。スイス軍への兵器供給事業は切り離し、航空機製造ルアグMROインターナショナル外部リンクを航空宇宙技術会社とするほか、将来的には完全民営化する。
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国防省は「連邦政府は、軍隊のニーズを最も満たすアプローチがこの方法だと判断した。また、スイスの国益および仕事とテクノロジーの拠点という国の立ち位置を考慮した」と述べた。
ルアグは過去20年間で、兵器製造会社から国際的なテクノロジー企業へ発展。軍への兵器提供部門は業務のわずか一部に過ぎない。
ルアグは2020年1月1日に、二つの子会社を持つ新しい持株会社となる。軍への兵器提供はMROスイス(従業員2500人、製造拠点はスイス国内)、その他の事業分野はルアグ・インターナショナル(従業員6500人のうち3分の2が国外在住)が担う。
これらの子会社は別々に運営され、法的・財政的に独立した法人となる。ITシステムも異なる。
航空宇宙事業に焦点
連邦内閣はルアグが提示した事業計画案を検討。航空宇宙事業に特化した法人設立を支持した。中期的には、航空機構造と宇宙事業からなる会社とする。
国防省は「ルアグが同分野で培ってきた専門性を発展させ、また技術ノウハウを国内に保持していく。国の宇宙政策にも通じることだ」とした。
ルアグは民営化に向け複数の選択肢を提示しており、連邦内閣が今後検討する。
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